浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

北窓開く/今日の俳句 ≪第2435号≫

 

≪2017年(平成29年)3月9日(木)≫(旧暦2/12)


  ひとりにてこの北窓を開け放つ
                 わたなべじゅんこ


  北窓を開くや束の光受く
                 工藤ミネ子


  北窓をまだ開かぬは喪に籠る
                 田中としを


  北窓を開けて古着の整理かな
                 小林和世


  北窓を開け次の世の明るさに
                 岩月優美子

 

※ 冬の間しめきっておいた北に面した窓を開き、春の爽やかな空気を室内に入れるのは、春を迎える喜びの一つ。身も心も伸びやかに、解放された感じが深い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  何のための信仰か。
  何のための人生か。
  わが使命を自覚した時
  計り知れない力が出る。
  信念の道を朗らかに!

        2017年3月9日

 

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 「一日の命は三千界の財にもすぎて候」御書。今日もわが日記に挑戦の一頁
      ◇
 中国方面の「女性の日」。婦女一体で拡大へ!希望の門を開く広宣の前進を
      ◇
 心が燃えずに偉大なことの成された例なし―哲人組織も幹部の情熱ありて
      ◇
 世界で死亡した幼児、26%は大気や水汚染が要因と。環境守る努力を皆で
      ◇
 「3・11」前に各地で避難訓練。「もしも」の備えを家庭でも。教訓を忘れず

 

聖教新聞:2017年(平成29年)3月9日(木)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※


“星空が美しく見える村”として全国的に知られる長野県南部の阿智村を訪れた。高原に立ち、満天の星を仰いでいると、まるで自分が宇宙空間に浮かんでいるような感覚を覚えた

信州・木曽に生まれた島崎藤村は、星を題材にした情景を数多く描いている。「山の上の星は君に見せたいと思ふものの一つだ」という散文。星空を「望みをさそふ天の花」と例える詩。星との語らいが文豪を励まし、創作への活力を与えていたことがうかがえる

「わたしと宇宙展」が各地で好評を博している。親友の未来部員に誘われ、同展を観賞した女子中学生が語っていた。「“私も、この広い宇宙の一部なんだ”と思えた瞬間、今、抱えている人間関係の悩みも、必ず乗り越えられると感じました」。自身の存在の貴さをかみしめた彼女は、不登校を乗り越え、進学への挑戦を開始している

池田先生は、「星と対話する時、人は本来の自分自身に立ち戻ることができます。悩みや困難の多い日常のなかでこそ、星空を見上げ、宇宙大の生命の鼓動を全身に感じながら、明日への希望を湧き上がらせていきたい」と

弥生3月。厳寒の冬から芽吹きの春への移ろいも、宇宙の運行の証しである。大宇宙のロマンに思いをはせつつ、心の扉を開く対話に走りたい。(市)


聖教新聞:2017年(平成29年)3月9日(木)付】

 


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