山焼く/今日の俳句 ≪第2438号≫
≪2017年(平成29年)3月12日(日)≫(旧暦2/15)
麗火よと遠山に見る山火かな
高屋窓秋
ひとの世の在りしはむかし山火燃ゆ
野見山朱鳥
伊豆の山焼きて雉子を昂ぶらす
細見綾子
山焼の火の遠きほどかなしきよ
鈴木真砂女
葺き余す瓦を屋根にお山焼
野澤節子
※ 山焼く
傾斜の急な山の斜面にはびこった雑草や無用の低木等を焼いて、その跡を畑にして、麦や豆類を蒔く。灰が天然の肥料となり、野菜や雑穀類の生育を促すため、今でもこうした素朴な開墾法が、一部の農山村では行われている。大昔は、山全体を焼いてこのような農法を行い、二、三年後にさらに移動して別の山を焼き国土を荒廃させた原始民族があり、それを火田民と呼んだ。畑すなわち火の田で、山を焼いて畑にした農耕民族は、世界各地に分布していた。山焼きの火を山火といい、昼夜をわかたず炎々と燃え続け、夜などは相当遠方からも望むことができる。多く草木の枯れた早春に焼く。北海道では、開墾法として大規模な山焼が行われている。
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡
※☆*わが友に贈る*☆※
人生は強気でいけ!
信心とは
不屈の楽観主義だ。
「私は勝つ!」と
前へ、また前へ!
2017年3月12日
※☆*寸 鉄*☆※
言葉の力で広布は進む。声仏事だ。正義の声、慈愛の声―弾む生命で語ろう
◇
東京・喜多区女性の日。歓喜の門開く対話拡大を颯爽と!偉大な太陽の連帯
◇
「宗教は私たちの行動全体に行き渡るべきもの」偉人。大誠実の賢者たれ
◇
迅速さが勝利の鍵。幹部は報告・相談に電光石火で動け。会員奉仕の心で
◇
複数の犯人が役を演じる「劇場型詐欺」が頻発。意喚起絶やさず撃退を
※☆*名字の言*※
旋盤工が使う図面には、百分の一ミリ単位の数字が並んでいた。その精密さにひるむ見習工。先輩が声を掛けた。「百分の一ミリってのがどんなものか、教えてやろう」
▼
先輩は見習工の両手に髪の毛を1本ずつ持たせ、親指と人さし指でもませた。「どっちが太い?」。正しく答える見習工。その差、百分の一ミリ。「な。百分の一ミリなんて、そんなもんだ」と先輩。人間の指先がどんなに鋭いものかを教えられた、と熟練の旋盤工で作家の小関智弘さんは振り返る(『町工場・スーパーなものづくり』ちくま文庫)
▼
触覚だけでなく、人間の五感には想像以上の力がもともと備わっている。そう考えると、電話やメールですませず、直接会って触れ合うことの大切さを改めて思う
▼
就職活動に励む後輩を、日々激励する群馬の男子部員。ある日の別れ際、後輩が“頑張ります”と。その声と表情にかすかな“惰性”を感じた男子部員は、あえて踏み込む。「“勝ちます”と言い切っていこうよ」。そして一緒に唱題を。後輩は心新たに挑戦を重ね、希望通りの就職を果たした
▼
御書に「言は心を尽さず事事見参の時を期せん」(1012ページ)と。会わなければ気付けない表情や、聞こえない心の声がある。時を逃さず、悩める友に向き合いたい。(江)
彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡