浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

木の実植う/今日の俳句 ≪第2450号≫

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≪2017年(平成29年)3月24日(金)≫(旧暦2/27)


  我山に我れ木の実植う他を知らず
                 西山泊雲


  木の実植う土に埋もれさうに婆
                 佐野美智


  木の実植う紀伊の岬の明るさに
                 河野青葉


  終日植ゑてあまし丶木の実かな
                 尾崎迷堂


  人を恋ふ櫃の実なれば植ゑにけり
                 橋本鶏二


※ 木の実植う
 山林に栽培する栗・楢・樫・檜・桐・などの木の実を苗床に蒔くことをいう。一定の大きさに生育してから、それらの木は山林に移植される。種子の小さいもの、杉の種子や松の実などは木の実蒔くという。春の彼岸ごろの農事である。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  仏法は「桜梅桃李」。
  人と比べる必要はない。
  焦らず着実に進もう!
  どこまでも自分らしく
  使命の花を咲かせゆけ!

        2017年3月24日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 SGIは、地球に人道の光を広げる人類の希望―文豪。平和と共生の光源
      ◇
 福井師弟原点の日。常勝関西の“北の砦”。愛する郷土に対話拡大の春風を
      ◇
 人のために火をともせば・我がまへ明らか―御書貢献的人生を朗らかに!
      ◇
 不幸の最大の原因は嫉み―哲人。愚痴や怨嫉は損。感謝の心で幸の道を前進
      ◇
 幸福度1位はノルウェー将来世代への投資等が因と。母子が輝く社会こそ

 

聖教新聞:2017年(平成29年)3月24日(金)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※


奈良時代歌人山上憶良が詠んだ長歌がある。「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ……」(『万葉集(二)』岩波文庫)。おいしい瓜や栗を食べると、子どものことが思い出されて仕方がない。“わが子にやれば、どれほど喜ぶだろう”と。子を愛する親の情に、今も昔もない。家族の絆は強く、固い

今春、創価大学に進学する青年から体験を聞いた。昨年、受験に失敗。やけになって生活が荒れた。そんな彼に周囲も失望の様子。だが、母は「誰が見放したって私は信じるよ」と。寡黙な父も「息子と俺は運命共同体」と語った。祈り続ける両親の姿から、痛いほど愛情が伝わってきた。そして、彼は奮起した

御書に「木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず」(1468ページ)と。何があろうと信じ、期待し続けてくれる存在があれば、人は強く生きられる

進学や就職で巣立つ人、思いかなわず再挑戦する人……。“若木”たちの心が揺れ動く季節である。皆が自信を持って伸びゆけるよう、親や地域の友が“祈りの大地”となり、“励ましの光”を送りたい

憶良は、先の長歌反歌を添えた。「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」。この世界に、子らに優る宝などない、と。(誠)


聖教新聞:2017年(平成29年)3月24日(金)付】

 


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