浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

日永/今日の俳句 ≪第2460号≫

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≪2017年(平成29年)4月3日(月)≫(旧暦3/7)


  永き日の暮るる方へと草の道    甲田鐘一路


  懸垂の数競ふ子の日永かな     いしだゆか


  汐木より潮の香のたつ日永かな   児玉輝代


  右巻きのソフトクリーム日永かな  柿沼盟子


  巣造りの下手な番に日永かな    簗田たかゑ


※ 日永・永き日
 春の一日をいうのであるが、春分以後は漸く昼がながくなり、次第次第に暖かさを催してくる。四季の中で昼の最もながいのは夏だけれども、春は日の最も短い冬をうけて俄かに昼の永い感じをうけるから、そこで春の一日一日を永き日と呼ぶのである。春分の頃から昼と夜の時間が同じになり、それ以後は漸次、昼間の時間が夜間よりも永くなる。例えば、東京で一月の終り頃、昼間の時間(日出から日没まで)は約十時間であるが、春分の頃には、約十二時間となる。寒い冬から待ちこがれた春が来たよろこびが、日の永くなったのを一層強く感じさせる。

【「現代俳句歳時記(春)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】

 


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       ※☆*今週のことば*☆※


  仏法は「現当二世」
  ”今から”ここから。
  常に新たな挑戦だ。
  元初の祈りとともに
  今日も一歩前進を!

        2017年4月3日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 創大・短大入学式。君の未来は洋々!最高の学友と学べ、学べ。徹して学べ
      ◇
 東京「調布総区の日」25周年。正義の師子吼を炎の如く!創価勝利の旗頭に
      ◇
 朝に勝つ。それが信用を築く第一歩。新社会人よ生命力満々にダッシュを
      ◇
 肉体には衰えを感じるが心は感じていない―哲人多宝会は高齢社会の希望
      ◇
 外国人3割が差別発言受けた経験と。同じ地球に住むとの意識醸成が急務


聖教新聞:2017年(平成29年)4月3日(月)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※


人通りが少ない路傍にタンポポを見つけた。誰もが見上げる華やかな桜に負けまいと、足元で懸命に“春の到来”を告げている一輪の花がいとおしい

タンポポアスファルトの隙間や崖など、あらゆる場所でかれんな姿を見せる。その秘密は地中深く伸ばした「根」にある。長いものでは、1メートルに達するものもあるという。花が咲いた後の綿毛は風に乗り、土さえあれば、その場所に根をおろし、再び花を咲かせていく

タンポポの英語名は「ダンデライオン」。語源はフランス語で、“ライオンの歯”という意味だ。ギザギザの葉が、それに似ていることから付けられたという。仏典では百獣の王であるライオンを「師子」と名付けている。「師子」を思わせるたくましさこそ、タンポポの特徴なのかもしれない

「踏まれても/踏まれても/なお咲く/タンポポの笑顔かな」――池田先生が“少年の頃より胸から離れない”として紹介してきた詩である。華やかな場所でなくとも、誰が見ていなくとも、凜と咲く小さな花。その姿は、“たくましく生き抜け”と、私たちに呼び掛けているようだ

タンポポは、5月3日の誕生花。桜花舞う「4・2」から栄光の「5・3」へ、「師子王の心」で前進し、わが勝利の花を満開に咲かせたい。(芯)


聖教新聞:2017年(平成29年)4月3日(月)付】

 


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