浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

蜷(にな)/今日の俳句 ≪第2469号≫

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≪2017年(平成29年)4月12日(水)≫(旧暦3/16)


  オカリナや幾度も蜷の潜り出て
                 中山純子


  蜷の道逍遥稔典姓氏論
                 三神あすか


  乱数表たどれば蜷の軌道かな
                 宮嵜 亀


  田の神をお連れ申して蜷田螺
                 ふけとしこ


  蜷の道晩年が来る日暮来る
                 安達実生子

 


※ 蜷(にな)
 正しい名はカワニナ。最も普通に淡水産巻貝の一種。長さ三センチ(約1寸)位で、形は細長く、殻皮は黄褐色または赤褐色をおび、全国いたるところの川・溝・池沼・水田等に棲んでいる。春になると、底の泥土に筋をつけながら這っているのが見られる。これを蜷の道という。食用にもなるが、肺臓ジストマの中間宿主として知られているので危険。カワニナの約二倍の大きさのタケノコカワニナは、多少塩分のある河口近くに棲息し、筍状で滑らかなのが特色。蜷層は九階を数える。カワニナは種類も多く、また海にすむウミニナには、川蜷に似た性質も形も同じようなものがある。南九州ではこの海蜷を《みな》と呼ぶ。すべての貝を《みな》と呼ぶところもある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  会館・個人会場の周辺は
  駐輪・駐車や立ち話など
  近隣に細心の配慮を。
  良識豊かな行動で
  地域に信頼を広げよう!

        2017年4月12日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 春爛漫の座談会。清々しい決意あり、体験談あり。誉れの「5・3」へ躍進!
      ◇
 「修行の肝心は不軽品」御書。ただ友の為に。仏法の魂は我らが正しく継承
      ◇
 現状に甘んじず行動に移そう―博士。挑戦と成長を続ける人が次代の主役
      ◇
 食品ロスの削減へ各地で啓発行事。「もったいない」の心で。各家庭から
      ◇
 ネット上での偽情報拡散防止へ対策相次ぐ。ウソを見抜く鋭き眼を各人が

 

聖教新聞:2017年(平成29年)4月12日(水)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※

 

記録文学歴史小説などの分野で多くの作品を残した吉村昭氏。氏の生まれ故郷、東京・荒川区にオープンした「吉村昭記念文学館」に足を運んだ

館内の一角には、書斎が再現されている。部屋の三方を天井まで伸びた本棚が囲み、歴史書、郷土史などに加え、自作のスクラップブックも並ぶ。その量に圧倒された。窓際には幅2メートル60センチもある特注品の机。執筆時に多くの資料を載せるため、この長さが必要だったという

氏の信念は「史実そのものにドラマがある」。戦史小説では関係者の証言を重視し、一つの作品のために192人を取材したこともあった。「証言者と会い、その眼の光、言葉のひびきを見聞きした」(『私の引出し』文春文庫)。それぞれの証言の“体温”にまで迫ったからこそ、事実や数字の羅列ではなく、血の通った人間ドラマを描けたのであろう

学会の庭では、赤裸々な信仰体験が生き生きと語られる。その一つ一つが、自他共の幸福をつくってきた学会史の一ページであり、仏法哲理の正しさを裏付ける証言である。御書に「道理証文よりも現証にはすぎず」(1468ページ)と

正確さや裏付けに、体験の持つ“熱”が加わることで、言葉に生命が宿る。無名の庶民の体験にこそ、語り継ぐべきドラマがある。(値)

 

聖教新聞:2017年(平成29年)4月12日(水)付】

 

 

 


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