浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

2016-05-17から1日間の記事一覧

岩魚/今日の俳句 ≪第2139号≫

≪2016年(平成28年)5月17日(火)≫(旧暦4/11) ひとすじの煙の青さ岩魚捕 宇多喜代子 みなそこの岩魚に憂の日もあるや 細谷源二 岩魚あり酒なき膳の箸を割る 本田一杉 岩魚焼く山国の星瞭かに 西村公鳳 滝の音岩魚焼く火の暮れ残り 古賀まり子 ※ サケ科。ヤマメ…

力走/四十五〈小説「新・人間革命」〉

法悟空 内田健一郎 画 (5802) 十二月七日、山本伸一は、高知研修道場で黎明の海を見た。静寂のなか、暁闇を破って光が走り、太平洋にのびる足摺半島の稜線が浮かび上がる。海原には、無数の金波が躍り、赫々たる太陽が昇る。足摺の日の出は、大自然の…