浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

常楽49〈小説「新・人間革命」〉

【常楽49】法悟空 内田健一郎 画 (5737) 山本伸一は、人生の年輪を刻んできた同志に、信心の見事な実証を示してほしかった。 晩年における最高最大の信心の実証とは何か――財力や地位、名誉等ではない。ありのままの人間としての人格の輝きにある。 皆…

春の田/今日の俳句 ≪第2061号≫

≪2016年(平成28年)2月29日(月)≫(旧暦1/22) むつつりと春田の畦に倒けにけり 飯島晴子 湖東なる春田や空を入れあます 豊田都峰 雲払ふ白き伊吹嶺春田打 山下佳子 げんげ田や童話作家を訪ねゆく 渡辺白泉 みちのくの伊達の郡の春田かな 富安風生 ※ 春田・花田…

春泥/今日の俳句 ≪第2060号≫

≪2016年(平成28年)2月28日(日)≫(旧暦1/21) 泥濘に児を負ひ除隊兵その妻 伊丹三樹彦 春泥をわたりおほせし石の数 石田勝彦 春泥にテレホンカード落しけり 神谷博子 丸善を出て暮れにけり春の泥 日野草城 みごもりて裾につきゐる春の泥 細見綾子 ※ 春泥・春の…

常楽48〈小説「新・人間革命」〉

【常楽48】法悟空 内田健一郎 画 (5736) 「永遠の青春」の四番、「ああ疲れにも いざ立ちて 永遠の青春 再びと」の歌詞には、山本伸一の、“指導部は永遠に広宣流布の勇者たれ!”との思いが託されていた。 また、次の「見渡す彼方は 天に華 翼に乗りて …

春の野/今日の俳句 ≪第2059号≫

≪2016年(平成28年)2月27日(土)≫(旧暦1/20) 我も夢か巨勢の春野に腹這へば 河原枇杷男 春の野を持上げて伯耆大山 森澄雄 五合庵天にも春野にも近し 落合水尾 春の野の高き彼方や道消ゆる 佐久間法師 雲翳す陰に親しむ春野kじゃな 西岡十四王 ※ 春の野・春野…

〈小説「新・人間革命」〉

【常楽47】法悟空 内田健一郎 画 (5735) 山本伸一は、指導部の同志には、仏法者として、人間として、人生の見事な総仕上げをしてほしかった。牧口常三郎初代会長のように、命ある限り、広宣流布への闘魂を燃やし続けてほしかった。 いかに晩年を生きた…

春の波/今日の俳句 ≪第2058号≫

≪2016年(平成28年)2月26日(金)≫(旧暦1/19) わが死後を書けばかならず春怒濤 寺山修司 春の波ここから海がめくれそう 浜常子 かくし田の日のたまゆらや春怒涛 角川源義 船窓に春の高波見て眠る 金子杜鵑花 春の波音きくべし眼閉づるべし 鈴木真砂女 ※ 春の波…

春の波/今日の俳句 ≪第2058号≫

≪2016年(平成28年)2月26日(金)≫(旧暦1/19) わが死後を書けばかならず春怒濤 寺山修司 春の波ここから海がめくれそう 浜常子 かくし田の日のたまゆらや春怒涛 角川源義 船窓に春の高波見て眠る 金子杜鵑花 春の波音きくべし眼閉づるべし 鈴木真砂女 ※ 春の波…

常楽46〈小説「新・人間革命」〉

【常楽46】法悟空 内田健一郎 画 (5734) 組織といっても、人と人のつながりであり、互いに尊敬と信頼の絆で結ばれてこそ、その結合の力は強まっていく。 しかし、大ブロック長(後の地区部長)や支部長など、ライン組織の正役職者の場合、出席すべき会…

水温む/今日の俳句 ≪第2057号≫

≪2016年(平成28年)2月25日(木)≫(旧暦1/18) 水温む赤子に話しかけられて 岸田稚魚 水温むとも動くものなかるべし 加藤楸邨 水温む血になるものを多く摂り 伊藤白潮 母へ孝なす如水温みけり 柴崎左田男 先を行く人のつまづき水温む 山尾玉藻 ※ 気温が上昇し、…

どこまでも腐りきった害務省 イアン◯問題への反論はヤラセだった

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常楽45〈小説「新・人間革命」〉

【常楽45】法悟空 内田健一郎 画 (5733) 山本伸一のスケジュールは、十一月もぎっしりと詰まり、多忙を極めていたが、学会歌の作詞は、とどまることなく続けられた。 十一月九日付の「聖教新聞」には、当時の指導部の歌「永遠の青春」が誕生したことが…

春の海/今日の俳句 ≪第2056号≫

≪2016年(平成28年)2月24日(水)≫(旧暦1/17) よたよたと行く江の電や春の海 能村登四郎 岬が分つ紺と金との春の海 原子公平 春の海男波女波のけふ女波 小山繁子 春の海地球に浮きし船の数 渡部ひとみ たとへば積木たとへば春の海の色 あざ蓉子 ※ 春の海 「春…

公正取引委員会が新聞社に「押し紙問題」で宣戦布告!

【報道しない自由】公正取引委員会が新聞社に「押し紙問題」で宣戦布告![桜H28/2/22] youtu.be

常楽44〈小説「新・人間革命」〉

【常楽44】 最後に、宗門側から日達法主が登壇し、宗門と学会の間に生じた不協和音は世間の物笑いになり、宗団を破壊しかねないと憂慮してきたことを述べ、こう宣言した。 「ここに確認された学会の路線が正しく実現されるということのうえで、これまでのさ…

春の川/今日の俳句 ≪第2055号≫

≪2016年(平成28年)2月23日(火)≫(旧暦1/16) 灯の上の山に雉子鳴く春の川 飯田龍太 葉牡丹が捨てられてゐる春の川 川崎展宏 春の川曲れば道のしたがへる 細谷鳩舎 小さき堰波立てゝをり春の川 鈴木榮子 邑よりの濁りをややに春の川 上田五千石 ※ 春の川・春川…

常楽43〈小説「新・人間革命」〉

【常楽43】 十一月七日午後一時前、総本山の大講堂で、学会創立四十八周年を記念する代表幹部会が行われた。 男子部長の開会の言葉に続いて、理事長の十条潔、そして、副会長の関久男が、宗門と学会の間に生じた諸問題への今後の対応について語った。その際…

春の水/今日の俳句 ≪第2054号≫

≪2016年(平成28年)2月22日(月)≫(旧暦1/15)《猫の日》英文学者の柳瀬尚紀氏らによる「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定。ペットフード工業会が主催。「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ。全国の愛猫家からの公募でこの日に決まった。 渉り…

焼野/今日の俳句 ≪第2053号≫

≪2016年(平成28年)2月21日(日)≫(旧暦1/14) 未黒野を来て野良犬に嗅がれたり 加藤憲曠 落城のごとき肥前の焼野原 佐川広治 だしぬけに日のさしてきし焼野かな 成瀬櫻桃子 踏み入りし焼野にはやも青きもの 泉田秋硯 月いよいよ大空わたる焼野かな 飯田蛇笏 ※ …

山笑ふ/今日の俳句 ≪第2052号≫

≪2016年(平成28年)2月20日(土)≫(旧暦1/13) 山笑ふまことや山の笑ひゐる 能村登四郎 名刹はべからずづくめ山笑ふ 江国滋酔郎 余生とは歩くことらし山笑ふ 清水甚吉 笑ふ峰大落石の七こだま 加藤知世子 山笑ふ胎動ときにへその裏 仙田洋子 ※ 山笑ふ・笑ふ山・…

常楽42〈小説「新・人間革命」〉

【常楽42】 学会は、日達法主の了承のもと、御本尊の謹刻を進めた。しかし、宗内で謹刻を誹謗する声が起こったのだ。山本伸一は、宗門の意向を尊重しようと、直接、日達法主に、謹刻した板御本尊は、どうすることがいちばんよいのかを尋ねた。一九七八年(昭…

常楽41〈小説「新・人間革命」〉

【常楽41】 一九七五年(昭和五十年)一月四日付の「聖教新聞」一面では、「学会本部では常住板御本尊の入仏式」と大々的に報じた。 さらに、七七年(同五十二年)の十一月九日、日達法主が出席して、創価学会創立四十七周年を記念する法要が営まれた。学会…

春の山/今日の俳句 ≪第2051号≫

≪2016年(平成28年)2月19日(金)≫(旧暦1/12) 春の山うしろから烟が出だした 尾崎放哉 春山に二十四孝の屏風立つ 石川真青 船に酔うて子の手冷たし春の富士 中島斌雄 楢の葉を綴ぢし氷や春の山 細見綾子 春山を越えて土減る故郷かな 三橋敏雄 ※ 春の山・春山(…

常楽40〈小説「新・人間革命」〉

【常楽40】 学会は、事態収拾のために、攻撃の急先鋒となっていた若手の僧と、青年部幹部の話し合いも進めた。そして、学会と宗門の関係を改善し、一切を収める場として、十一月七日に総本山で学会創立の記念行事が行われることになったのである。 各登壇者…

凍返る/今日の俳句 ≪第2050号≫

≪2016年(平成28年)2月18日(木)≫(旧暦1/11) 凍てもどりつつ白樺の膚うるむ 伊藤雪女 夜雲ゐて田面明るし凍返る 石川真青 魚捌く出刃の先まで凍返る 宮井知英 あなた誰と姉の一言凍返る 山本とく江 凍返る日輪の影見あたらず 坊城俊樹 ※ 凍返る・凍戻る 春に…

常楽39〈小説「新・人間革命」〉

【常楽39】 一九七八年(昭和五十三年)十一月七日、「11・18」学会創立四十八周年を記念する代表幹部会が、総本山大石寺の大講堂で行われた。ここには二千人の学会代表幹部のほか、各地の僧も参加した。宗門の日達法主が出席し、これまで続いてきた宗僧…

春陰/今日の俳句 ≪第2049号≫

≪2016年(平成28年)2月17日(水)≫(旧暦1/10) 春陰や巌にかへりし海士が墓 加藤楸邨 春陰の潜り戸抜けて史料館 椙山正彦 春陰の白毫病臥ながびきて 品川鈴子 春陰や犬はひもじき眼をもてる 石橋秀野 春陰や女ひとりに刻ながし 河野多希女 ※ 春陰 秋陰とも夏陰…

常楽38〈小説「新・人間革命」〉

【常楽38】 山本伸一が作詞した栃木の歌「誓いの友」の作曲も終わり、歌が栃木県の幹部に伝えられたのは、県の日記念総会の前日、十一月二日の夜のことであった。 翌三日、合唱団のメンバーは、総会の会場である足利市民体育館へ向かうバスの中でも、喜びに…

春の日/今日の俳句 ≪第2048号≫

≪2016年(平成28年)2月16日(火)≫(旧暦1/9) 春の日やひながのしゆくの霞酒 豊臣秀吉 大いなる春日の翼垂れてあり 鈴木花蓑 春の日のぽとりと落つる湖のくに 岸田稚魚 白波と春日漂ふ荒れ岬 桂信子 春の日の南中にあり千曲川 米島艸一路 ※ 春の日・春日・春日(…

春の空/今日の俳句 ≪第2047号≫

≪2016年(平成28年)2月15日(月)≫(旧暦1/8)《新聞休刊日》 いつくしむごと覆ほへり春の空 高浜虚子 春の空日の輪いくつも色となり 安部みどり女 うわのそら試されている春の空 葉月ひさ子 ペンギンの並びて仰ぐ春の空 片山由美子 襖絵の虹のつづきに春の空 大…