常楽六十六/小説「新・人間革命」〉
【常楽六十六】 法悟空 内田健一郎 画 (5754)
森川一正は、「泉州の歌」の歌詞を、朗々と読み上げていった。
一、桜と朝日の泉州は
満つる功徳に笑顔あり
あの人この人元初より
不離の同志か兄弟か
二、ああ平和なりこの大地
幾百万の雄叫びは
歓喜のスクラム道拓く
勇み歌えや我友よ
三、天に月あり地には菊
香れる人材泉州に
広布の旗はついに起つ
ああ泉州の城光れ
大拍手と歓びの笑みが広がった。
山本伸一のあいさつとなった。彼は、女子部員の幸せを願いつつ、語り始めた。
「若々しい生命の放つ輝きほど、美しいものはない。皆さんは気づかないかもしれないが、青春そのものが最高の美なんです。
青春には、若さもあれば希望もある。それ自体が強さであり、特権です。ましてや皆さんは、自己の内面を磨き鍛え、最高に個性を輝かせていける信心という絶対的な法則を知り、実践している。ゆえに、他者に依存して幸福を求めるのではなく、自分に自信をもって、毅然と生き抜いていただきたい。
女子部の年代は、生涯にわたる幸せの軌道を建設する時代といえます。その軌道をつくる力が信心であり、教学なんです。
生きることは、宿命との戦いです。宿命の問題を解決していく道は、生命の大法である仏法による以外にない。その意味からも、教学を学び、幸福への人生哲学を、しっかりと身につけていただきたい。また、自行化他にわたる信心で、友の幸せのために行動し、境涯を広げ、何があっても負けない生命の強さを培い、福運を積んでいってください」
【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月19日(土)より転載】
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