浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

泰山木の花/今日の俳句 ≪第2143号≫

 

≪2016年(平成28年)5月21日(土)≫(旧暦4/15)

 

 泰山木白波のごと崩れ去りぬ
      木下杢太郎

 泰山木天にひらきて雨を受く
       山口青邨

 妻をなくした中年の哀泰山木に
       島津 亮

 谿ちかく絶唱の白泰山木
       友岡子郷

 泰山木の花にまだある夕日かな
     ながさく清江

 

※ 泰山木の花・大山木の花・大盞木(だいさんぼく)の花・洋玉蘭
 泰山木の名のとおり威風堂々、天に向かって咲く純白六弁の花は15センチほど、優勝力士などが呷る大盃に似るところから大盞木の名もある。
 原産地は北米で明治初年に渡来し、大庭園や公園などに植えられた。モクレン科の常緑樹だけあって花は気高い香気を放つ。20メートルにも成長し、艶のある大形の葉の頂部に花をつけるので下からは見にくい。初夏、晴天を渡る風が花の香りを運ぶ。まさに薫風というべきだ。洋玉蘭は漢名。


【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹」より転載】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 

  「いつかやろう」との

  弱き一念は後退の因。

  「今」動いてこそ

  発展の道は開かれる。

  一日を悔いなく飾れ!

       

       2016年5月21日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 会長の提言は人類の意識を高め平和への行動促す―識者。友情対話勇んで

      ◇

 「但偏に思い切るべし」。潔い心で勇気の挑戦を。黄金の歴史綴る主役たれ

      ◇

 妙法は活の法門。全てが活き、無駄はない―恩師。今の労苦は境涯開く好機

      ◇

 気温上昇に伴い食中毒に注意。清潔・迅速・加熱が予防の基本。油断せず

      ◇

 中学生の15人に1人、いじめを容認と。悪許す風潮こそ悪。大人が範示せ

 


聖教新聞:2016年(平成28年)5月21日(土)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

熊本地震の発生から5週間が過ぎた。約400世帯が暮らす団地で自治会会長代理を務める熊本市南区の壮年に、震災直後の話を聞いた

壮年は他の自治会役員と共に、一連の地震が始まった4月14日から12日間、団地の集会所を避難所として運営した。被災した家の中は足の踏み場もなく、住める状態ではない。余震も続いた。集会所には多い時で200人が避難。外の広場に車中泊する人も200人に達した

行政の指定避難所ではないため、2日目の夜まで救援物資は届かなかった。この間、住民が食材を提供し、炊き出しをして乗り切った。要介護の高齢者の部屋の片付けも、住民が協力して行った。安心・安全な地域づくりのため、普段から小まめに声を掛け、築いてきたつながりが、いざという時に生きた

こうしたネットワークを、どうつくるのか。壮年の言葉には重みがあった。「待っていても何も始まりません。自分から進んで声を掛け、地域活動に顔を出していくしかありません」。現在73歳。民生児童委員協議会の会長、社会福祉協議会の会長、自治協議会の理事も兼ね、信頼は厚い

つながりも友情も「自分」から始まる。だから、自分から声を掛けよう。そして、つながりを持ち続ける時間と努力を惜しむまい。(川)

 

聖教新聞:2016年(平成28年)5月21日(土)≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

サミット(主要国首脳会議)が来週開かれる伊勢志摩を故郷とする有名人に「世界の真珠王」御木本幸吉がいる。彼は偶然、昭和5年11月東京駅で起きた首相狙撃事件を見ていたという

城山三郎の講演にあった(『心に灯がつく人生の話 文藝春秋編』)。狙われたのは、当時ライオン宰相とあだ名された浜口雄幸。彼はこの狙撃で瀕死の重傷を負ってしまう

講演で城山は、この浜口が大事を成そうとする時の心掛けについて触れていた。「信念が兎の毛ほども揺らいではならない」「大事なのは最後の五分間。うんと踏ん張るべし」「終始一貫、純一無雑」の三点

読みながら軽減税率を巡る公明党の闘いぶりが重なった。まず揺るがぬ信念。公明党は、社会保障と税の一体改革で、公明、自民、民主3党が合意した2012年6月から一貫して軽減税率を主張し続けた

次に最後の詰め。対象品目の協議で生鮮食品に絞る案が出される中、公明党は「幅広くすべきだ」と粘り強く主張し、それをハネ返した。最後まで踏ん張る姿は連日マスコミが伝えた通りだ

そして「庶民の目線に立つ」という公明党の純一無雑。軽減税率の負担感緩和効果は低所得者ほど大きい。「国会における約束は国民に対する約束」(浜口雄幸)。それを守るため公明党はいつも全力です。(六)