浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

土用波/今日の俳句 ≪第2162号≫

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≪2016年(平成28年)6月9日(木)≫(旧暦5/5)

 

 近づかむために陸あり土用波
        三橋敏雄

 土用波わが立つ崖は進むなり
        目迫秩父

 土用波停泊してゐるイージス艦
       杉井真由美

 人参の花よごれゐて土用波
        細見綾子

 一帆なき沖蒼きより土用波
        野澤節子

 

※ 土用波・土用浪。
 夏の土用のころ、南方海上に熱帯低気圧が発生し、それは台風に発達することが多い。その影響によって太平洋沿岸に打ち寄せて来る大きなうねりをともなった波のことである。台風が生まれ、土用波が来る前には、底波が動くからわかると熊野の鮑(あわび)海士はいう。風もなく、空に太陽の輝いている日でも土用波が立ち、ときには思いもよらないような大きな波高のうねりが寄せたりする。サーファーはこのうねりをとらえて、みごとな波乗りをしている。土用波の立つ日が続くと、秋潮が近づいて来たといい、海べりに住む人達は秋のおとずれの近いことを感じ取っている。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  気候の変化に注意!

  体調を崩さぬよう

  健康管理を賢明に。

  リズムある生活で

  心身共に充実の毎日を!


       2016年)6月9日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 「せめ返し・せめをとし」御書。最後まで諦めない人が勝つ!祈り語り抜け
      ◇
 鳥取、島根の同志が破竹の勢いで前進。山光天地に歓喜と勝利の万歳を!
      ◇
 経験が未熟でも勇気があれば十分補われる―英雄ヤング男子部よ駆け巡れ
      ◇
 小中高などの新任教員、10年間で1・5倍。聖業担う青年教育者の使命大
      ◇
 人工知能開発で指針案。科学は人間の幸福、人類の平和の為―根本忘るな


聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


チェコの作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を世に出して96年。人工知能(AI)が、囲碁で世界最強レベルの棋士に勝つ時代を迎えた。AIの活用は、日本の成長戦略の柱にも位置づけられる。医療の画像診断、車の自動運転などに用いることで、社会の安心・安全に寄与することが期待される

一方、実験中とはいえ、人工知能が人種差別的な発言をした、というニュースも。インターネット上で人と会話を重ね、言葉と会話を学習するAIに、差別的な内容を覚えさせた人間がいたようだ。AIがもたらす未来へ、一抹の不安を抱かせる話だった

AIは“雑談”が苦手とされる。「パターン化された言葉の往復」をプログラムするだけでは、文字通り、お話にならない

言葉だけでなく身ぶり、表情、声の調子を感じ取る。相手の言葉に刺激され、次々と新しい発想、発見が生まれてくる――それが対話の醍醐味である。「対話する」ことは、とても高度な人間の能力なのだ。ましてや人を慰め、励ますことが、どれほど難しい行為か

「総合性こそ、信仰者の徳である」と池田SGI会長は語る。知性と情熱、強さと優しさを兼ね備えた存在へと自身を鍛え、人材を育てる。これ以上に崇高な人間の営みはない。(申)

聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月8日(水)付

先日、郊外の友人を訪ねる途中で目にした水田は、満々と水が張られ緑の早苗がそよいでいた。稲刈り後の寒々とした冬の姿はすでになく、シラサギやカモたちの姿も見られた。<白鷺の 羽ずりに動く 早苗哉>浪化

ジャガイモやエダマメ、支柱を伝うキュウリやトマトの葉で、畑も緑あふれている。梅雨入りの季節。苗が幼く水面が見える植田は次第に青々とした青田に変わっていくことだろう

そんな農作物たちの育つ姿を目にして、地道な農作業の積み重ねがあればこそと改めて思った。土を耕し、肥料を与え、種をまく。草取り、病害虫への備え……。結実までにどれ一つ欠かせない作業の連続

「準備を怠るものには、チャンスは決して訪れない」「偶然は準備のできていない者を助けない」。狂犬病ワクチンなどの開発で感染症の脅威から人類を救ったパスツールの言葉だ

この言葉を「座右の銘」とする浅田剛夫・井村屋グループ会長が次のように述べていた。「何事も正しい準備の先に目的達成への道が拓けるのであり、偶然に見える僥倖も多くの努力と準備の先に表れる」(東京新聞のコラム)

さあ決戦の参院選。これまで積み上げてきた努力と準備をさらに加速させ、公明党の7選挙区完全勝利と比例区6議席以上の獲得を実らせていきたい。(六)