金亀子(こがねむし)/今日の俳句 ≪第2213号≫
≪2016年(平成28年)7月30日(土)≫(旧暦6/27)
ぶんぶんが怖かりし日を吾子に見つ 林原耒井
ペン皿に来ても金亀子愛されず 加倉井秋を
弱視われ金亀子のごとぶつかりぬ 木村蕪城
純白の砂漠に死にし黄金虫 仙田洋子
こがね虫ぶつかる壁の日本地図 坪内稔典
※ 金亀子(こがねむし)
鞘翅目コガネムシ科。体長一・五~二センチ。金属光沢に富む濃緑または紫紅色の美しい虫である。コガネムシ科は種類が多く、夏の夜の燈火に飛んでくるものには、カナブン・アオカナブン・クロカナブン・マメコガネ・ヒメコガネその他がある。昼間も飛び歩くものもいる。幼虫の時は地中にあって、作物の根を食べ、成虫になると、その葉を食べる害虫である。幼虫はスクモムシ・ジムシ・ネギリムシなどという。
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
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※☆*わが友に贈る*☆※
地域行事などを通し
近隣の方々と
心温まる交流を!
人のつながりこそ
豊かな社会を創る力だ。
2016年7月30日
※☆*寸 鉄*☆※
他者から学び、自らを深める心でSGIは発展―博士。共生の連帯を拡大
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きょう創価大学・女子短大で見学会。未来の宝よ世界市民の学舎に来れ!
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親に「一日に二三度えみて向へ」と大聖人。真心の笑顔こそ親孝行の第一歩
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日本の平均寿命が過去最高に。希望の幸齢社会へ。多宝の同志も益々元気で
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公立小中校、2200棟余が耐震化未実施と。公明が防災・減災の先頭に
【聖教新聞:2016年(平成28年)7月30日(土)付】
※☆*名字の言*※
今月、世界文化遺産への登録が決まった東京・上野の国立西洋美術館。設計は近代建築の巨匠、フランスのル・コルビュジエである
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今回の登録は、彼が手掛けた建築作品のうち、7カ国に点在する17作品を各国が共同推薦したもの。大陸をまたぐ世界遺産の登録は初となる
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1959年に完成した同美術館。実はル・コルビュジエは、設計の全体構想と寸法の記載のない基本図面を書いたのみ。あとの作業は日本人の弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3氏が担った。彼らは師の構想のもと、師の“人間のための建築”の原則等にのっとり、戦後日本に、新たな文化発信の拠点を築いた。まさに師弟一体の偉業であった
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「広宣流布は文化運動だ」。恩師・戸田第2代会長の言葉を具現化するため、池田名誉会長は、東京富士美術館や民主音楽協会を設立した。大文化建設の運動は、海を超えて人間を結び、平和の基盤を築いてきた。それは、師の言葉を虚妄にしないとの、誓いと情熱によって成し遂げられた
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御書に「よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり」(900ページ)と。「自分のため」だけでなく、「師のため」という一念に立つとき、国境や時代を超えた普遍の価値が生まれる。もの作りも人生も、同じことである。(朋)
【聖教新聞:2016年(平成28年)7月30日(土)付】
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【コラム「北斗七星」】
公明新聞:2016年7月29日(金)付
“秋の味覚”にはいささか早いが、今月初旬から北海道・道東沿岸でのサンマ漁がスタートした。ここ数年、シーズン当初の「流し網漁」は不振続き。今年もその流れは変わらず、関係者をヤキモキさせている
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これから「棒受け網漁」と呼ばれる主力漁が、小型船から大型船へと順次、解禁されるにつれ、漁獲量は持ち直すのが例年。ところが昨年は、そのまま過去30年余りで最低の水揚げにとどまった。心配が募るのも無理はない
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サンマの漁場は、水温12~18度の海域といわれ、秋の深まりとともに道東沖から三陸沖へと南下する。近年、太平洋岸は高水温傾向が続いており、結果として漁場は遠くへ。鮮度と安さが“売り”のサンマにとっては、氷代や燃油代などのコストも響く
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その中で、“光明”となっているのがマイワシ。1990年代初頭に一気に姿を消した、かつての主力魚がこのところ復活。札幌市内の店頭などにもお目見えするようになった。棒受け網漁で使う集魚灯などの設備が、そのまま転用できることも強みで、漁業経営の安定に向け、四季に合わせて通年操業ができる魚種の確保へ模索が続く
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秋の食卓を彩るサンマは、水産加工業や輸送業などを含め、幅広い分野で地域経済を支える存在。漁の行方を、期待を持って見守りたい。(武)