落し文/今日の俳句 ≪第2214号≫
≪2016年(平成28年)7月31日(日)≫(旧暦6/28)
白樺の下の木椅子に落し文 村越化石
落し文二人暮しは静かすぎ 今井ちる世
落し文巻きの悪しきは踏まれけり 吉田未灰
落し文業平塚へつづく径 高野千代
落し文に枕ことばがうかびこぬ 丸山佳子
※ 落し文→時鳥の落し文・鶯の落し文
栗、楢、櫟などの若葉が裁ち切られ、樽形の筒状に巻かれて地面に落ちていることがある。ゾウムシ科のオトシブミという小さな甲虫の雌が作ったもので、中には卵が生み付けられている。分泌した粘着物や糸を使わず、非情に巧妙かつ効率的に折られており、容易にはほどくことはできず、食糧をかねた幼虫の棲み処となる。昔の人はこれを小鳥の仕業とみて、鶯やほととぎすの「落し文」と名付けた。風雅かつ俳諧通じる見立てであろう。
【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
未来部の成長を
皆で応援しよう!
後継の人材育成こそ
次代を開く聖業なり。
担当者の尽力に感謝!
2016年7月31日
※☆*寸 鉄*☆※
人間の尊厳性を説く創価の哲学に世界を結ぶ力が―識者。万人輝く未来を
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東西の創価学園生が文武両道の活躍!負けじ魂の挑戦こそ宝。勝利の空へ
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音楽隊・鼓笛隊が各地でパレード。地域潤す妙音の調べ。使命の友に感謝
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女子部・婦人部の帰宅は早めに。暗い夜道の一人歩き避けよ。警戒心強く
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本格的な夏が到来。熱中症対策、体調管理に呉々も留意。充実の日々飾れ
【聖教新聞:2016年(平成28年)7月31日(日)付】
※☆*名字の言*※
福本清三――その名前は知らなくても、時代劇の殺陣のシーンで、斬られること数万回というから、その姿を見れば、「ああ」とうなずく人も多いだろう。えび反りで倒れる名演技が買われ、ハリウッド映画「ラストサムライ」にも出演した
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主役を輝かせる“斬られ役”に徹する福本さんが、あるテレビ番組で紹介された。放映後、中学生から手紙が来た。“バレーボール部で、どうせ補欠だ、と腐っていたけれど、それではいけないと思った”という内容だった。スポットライトが当たること以上に、大切な生き方があると学んだに違いない
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女子部員から本紙に寄せられた声を思い出す。彼女は14年間、鼓笛隊で信心の薫陶を受けた。“一度でいいから、師匠の前で演奏したい”と願ったが、それはかなわず、今春、鼓笛隊の集いに参加し、卒業した
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その翌日、会合の模様が本紙に掲載された。満面の笑みの自分が、写真の中にいた。“皆に希望のメロディーをと努力し、自身も大成長できた。紙面を通して、その感謝を師匠に伝えることができた。私の願いはかなった”と彼女は思った
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結成60周年を迎えた鼓笛隊。その爽やかな笑顔の陰にある、努力の汗をたたえたい。人々に生きる勇気を送る、彼女たちの平和の行進は続く。(城)
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【聖教新聞:2016年(平成28年)7月31日(日)付】
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