浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

初秋/今日の俳句 ≪第2221号≫

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≪2016年(平成28年)8月7日(日)≫(旧暦7/5)

 

 冷え冷えと闇のさだまる初秋かな     飯田蛇笏

 初秋の蝗つかめば柔かき         芥川龍之介

 オホーツクの初秋にして浪静か      鎌田薄氷

 鎌倉をぬけて海ある初秋かな       飯田龍太

 初秋の純白をもて参籠す         加倉井秋を

 

※ 初秋
 秋の初めのころのことで、立秋を過ぎた陽暦八月の候にあたる。まだ暑さは厳しいが、日差し・雲の色・風の音、また身辺起居の間などにわずかながらも秋の気配を感じるようになる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 誠実のひとことが
 仏縁を広げる。
 友に尽くした分だけ
 自身の境涯が開かれる。
 福徳あふれる人生を!

      2016年8月7日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 学会は個人の価値を高め世界平和を推進―識者。励まし対話こそ時代の光
      ◇
 青年部の教学2級試験、申込きょうまで。行学錬磨の絶好機。共々に挑戦
      ◇
 「一人もをくしをもはるべからず」御聖訓。題目は勇気の泉。朗々と実践を
      ◇
 帰省・行楽のシーズン。計画は呉々も無理なく。無事故最優先で有意義に
      ◇
 お盆の供養狙い日顕宗坊主がウロウロ。謗法への布施は堕地獄。追い払え

 

聖教新聞:2016年(平成28年)8月7日(日)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


江戸時代、「天下の台所」と呼ばれた大阪。中でも船場は、老舗が甍を争う商都の中心だった。「鴻池」「住友」「武田」など、ここで生まれ、今も歴史を刻む企業も多い

船場の老舗は「のれん」を重んじた。「のれんを継ぐ」「のれんを守る」――のれんは、守り継ぐべき「品格」「歴史」の象徴であった

「のれんを守る」ため、多くの商家が採ったユニークな仕組みがある。「里子」と「お乳母どん」である。「里子」とは、跡継ぎを文字通り「里」、すなわち田舎の農家に10歳ぐらいまで預けること。「里子」が無理な場合は「お乳母どん」。商家に女性が住み込み、10歳ぐらいまで育ての親になってもらうのである。「石津乳母」という言葉があった。堺の小さな半農半漁の村だった石津から来た女性が、最適の育ての親といわれた

農家を手伝い、額に汗して働く。育ての親から漁家の苦労を聞く。そうして、商家とは全く違う生業の大事さを知る。裕福とはいえない人生の日々の労苦を知る。その経験が、「のれん」を守り継ぐ者に必須の条件とされてきたのである

人は人の中で育つ。家族だけでなく、“学会家族”の中で苦楽を共にすることで、わが地域の未来部も青年部も、頼もしい後継として育っていく。(哉)


聖教新聞:2016年(平成28年)8月7日(日)付】

 

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