浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

草蜉蝣/今日の俳句 ≪第2224号≫

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≪2016年(平成28年)8月10日(水)≫(旧暦7/8)


 草かげろふ吹かれ曲がりし翅のまゝ     中村草田男

 草蜉蝣人に見られてとまりけり       加倉井秋を

 草かげろふのごとく居て良夜かな      飯田龍太

 僧行きて草かげろふをたたしめぬ      早野麦丘人

 草蜉蝣かなしきものに子守唄        仙田洋子

 

※ 草蜉蝣・臭蜉蝣・優曇華
 脈翅目クサカゲロウ科。体長一センチ(約三分)内外。ウスバカゲロウよりもはるかに小さい。からだは緑色、羽は透明で、成虫は七、八月ごろ、おもに山地に出現する。幼虫も成虫も植物特に草の上にすみ、アブラムシ(ありまき)・キジラミ・カイガラムシ・ダニその他の害虫をさかんに捕食し、農業・林業上きわめて有益である。優曇華はこの虫の卵である。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 帰省シーズン到来。
 日頃は会えない人とも
 心を通わせる好機だ。
 親戚や旧友と語らい
 希望の涼風を届けよう!

      2016年8月10日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 11月に伝統の任用試験。新しい人材を皆で応援!“次の学会を担う人”と
      ◇
 他者に奉仕し慈愛を注ぐ会員の英知の深さに感銘―博士。人間性で輝け!
      ◇
 「車のおもけれども油をぬりてまわり」。悩みは千差万別。丁寧な激励を
      ◇
 偉大な事を成そうとすると臆病が妨害する―哲人青年よ自分に勝つ勇者に
      ◇
 夏休み中、交流サイトでいじめの激化やトラブルも。親子で確認絶やさず

 

聖教新聞:2016年(平成28年)8月10日(水)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


強い日差しに耐えきれず、木々の下で涼をとった。こずえがずいぶんと高い場所にある。雨風に耐え、その高さに成長するまでの長い歳月を思った

一朝一夕で育たないのは人も同じ。「昭和の大横綱」と呼ばれた大鵬関は、親方として、弟子に「三年先の稽古、努力をせよ」と言い続けた。目先の結果より、未来にわたって崩れぬ土台を築くために、地道な鍛錬を貫けとの意味だろう

愛知のある地区部長は、少年部員のころ、よく学会の会合を抜け出した。そんなとき、追い掛けてきては、じっくり話を聞いてくれた“お兄さん”がいた

時がたち、生まれ育った地域で地区部長に就いた。友の激励に歩く中、しばらく学会活動から離れている壮年と会った。あの“お兄さん”だった。「あなたの励ましは、今も私の胸に残っています」。そう伝えると、「あの時の君がこんなに成長したなんて。私も頑張らないとな」と、会合に参加するようになった。今年、地区部長の父が結婚55年目にして入会した喜びも重なり、地区は“思いはいつか必ず実を結ぶ”との確信にあふれているという

人を育てる努力は、3年といわず、10年、20年たって実り、育てた自分をも守ってくれる。若芽が大樹へ伸びゆくことを信じ、宝の人材の育成に励もう。(靖)


聖教新聞:2016年(平成28年)8月10日(水)付】

 

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