〈小説「新・人間革命」〉
清新/六十五 法悟空 内田健一郎 画 (5890)
「東洋広布の歌」に続いて、インド訪問団の壮途を祝して、インド国歌「ジャナ・ガナ・マナ」(インドの朝)が合唱団によって披露された。
この歌は、詩聖タゴールが作詞・作曲し、イギリスによる植民地支配の闇を破り、独立の新しい朝を迎えた、インドの不屈なる魂の勝利を歌ったものだ。独立後の一九五〇年(昭和二十五年)に、インド共和国の国歌として採用されている。
合唱が始まった。荘重な歌であった。
〽きみこそ
インドの運命担う
心の支配者。
きみの名は
眠れる国の
心をめざます。
ヒマラヤの
山にこだまし
ガンジス川は歌う。
きみのさち祝い
きみをたたえて歌う
救えよ わが国。
(中略)
きみに 勝利、
勝利、勝利、勝利、
勝利、きみに。 (高田三九三訳詞)
山本伸一は言った。
「いい歌だね。私たちも、この心意気でいこうよ! 『きみこそ 学会の運命担う 心の支配者』だよ。私たちは人類の柱であり、眼目であり、大船じゃないか。まさに、『眠れる世界の 心をめざます』使命がある。
『きみに 勝利、勝利、勝利……』だ!
何があろうが、勇敢に、堂々と、わが正義の道を、わが信念の道を、魂の自由の道を、人類平和の道を進もうじゃないか!」
*小説『新・人間革命』文中の歌詞は、「インド国歌」(作詞=Rabindranath Tagore、訳詞=高田三九三)から。JASRAC 出1608379―601。
【「聖教新聞」2016年(平成28年)8月30日より転載】
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