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浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

小説「新・人間革命」

 

大山 十四 法悟空 内田健一郎 画 (5974)


 翌四月三日午後、山本伸一は、聖教新聞社の販売店主会に出席した。
 学会を大波が襲うなかにあっても、彼の戦いはとどまることはなかった。
 伸一は、尊き使命の友が人生の堂々たる勝利者になることを念じて、力強く訴えた。
 「販売店の皆さんは、夜明け前からの仕事であり、ともすれば睡眠不足になりがちであると思います。しかし、しっかりと自分で工夫して体調管理に努め、無事故で、わが使命を果たし抜いていっていただきたい。
 事故を防ぐ要諦とは何か――それは、信心においても、生活においても、しっかりと基本を守るということです。基本を怠るというのは油断であり、さらに、そこには慢心があります。
 特に信心の世界にあっては、基本を疎かにし、名聞名利にとらわれ、要領よく立ち回ってきたりした人は、必ず最後は失敗しています。人の目はごまかせても、仏法の因果の理法からは、誰人も逃れられないことを心に刻んでいただきたい。
 どうか皆さんは、あらゆる面で基本に徹し、何があっても紛動されることなく、どこまでも真面目に、誠実に、一つ一つの課題に全力で取り組み、勝利していってください。その積み重ねのなかに、人生の輝きがあることを知っていただきたいのであります。
 販売店というのは、地味で目立たず、休みもなかなか取りにくい大変な仕事です。しかも責任は重い。しかし、皆さんがいるから、また、皆さんと共に新聞を配ってくださる配達員さんがいるから、読者に新聞を届けることができ、広布の前進がある。
 私は、誰よりも、冥の照覧を確信して進む皆さんに敬意を表し、日々、安全と無事故を祈り、題目を送り続けております」
 伸一は、そこに健気な同志がいる限り、どんなに疲れ果てていようが激励をやめることはなかった。いかなる事態に置かれようが人びとを励まし、また、仏法を語り続けるために、わが人生があると決めていた。
 小説『新・人間革命』語句の解説
 ◎冥の照覧/「冥」とは、奥深く、目に見えないことで、ここでは凡夫には見えない仏神をいう。仏や諸天善神が、人びとの一念や行動をことごとく知っていること。 


【「聖教新聞」2017年(平成29年)1月17日より転載】


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