浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

蓬莱(ほうらい)/今日の俳句 ≪第1997号≫

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≪2015年(平成27年)12月27日(日)≫師走(旧暦11/17)

 


 蓬莱や海老かさ高に歯朶隠れ
          河東碧梧桐

 蓬莱も歳を跨ぎしばかりにて
          毛呂刀太郎

 米ばかり盛りてましろの蓬莱や
          永井雨丁

 吉兆の箸蓬莱の竹とせむ
          角川照子

 学僧のふるさと遠し絵蓬莱
          大島民郎


※ 蓬莱・掛蓬莱・蓬莱飾・蓬莱台・蓬莱盆
 蓬莱は、中国でいう三神山の一つ。渤海の東の海中にあって、不老不死の仙人が住むという伝説の島。
 めでたい唱えごとには、必ずこの名が出てくる。新年の床の間の飾をこの名で呼ぶのは、寿を祈る心からという。《山棚》《朝山》などと呼ぶ所もある。
 蓬莱は、平安朝時代には、貴族の祝儀や酒宴の飾に用いられたが、室町時代ごろからは、正月を祝う飾り物となり、取り肴として年賀客に出すようになった。台上の食品を客に一つ取らせて祝う食積に類したものであった。一つとって食べ、また、たんにいただく動作だけをするふうもあった。
 懸蓬莱・俎蓬莱など色々のものが行われ、茶の湯の流派がこれを発達させた。三宝に松竹梅を立て、紙の上に歯朶・昆布・楪を敷き、その上に白米・橙・蜜柑・柚・橘・榧・かち栗・野老(ところ)・穂俵・串柿・伊勢海老・梅干しなどを盛って飾ったもの。台の上にのせる食品は、めでたいものづくしであった。
 米は富草、榧は長寿の滋養食、歯朶の歯はよわい(年齢)、朶は枝で長寿に通じ、楪は子孫が代々つづく、昆布は和名をひろめといい、ひろまるといって喜び、かち栗は勝ちに通じ、穂俵は豊年、串柿は柿が寿命の長い木、また万物をかき集めるのにかけ、橘は万病を除き、橙は代々家がつづくーーといったぐあいにめでたづくしであった。
 いまは食積の意味も薄れ、たんなる正月の飾として、形式的に用いられるに過ぎない。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 


       ※☆*わが友に贈る*※

 

 世代を超えた
 信心の継承こそ
 万代の幸の土台。
 家族で語らう
 有意義な友好期間を!

         12月27日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

SGIは有為な人材育み世界を善に導くー博士(インド)。青年の成長こそ変革の力
        ◇
全国の地区部長・地区婦人部長の激闘に感謝!皆様とご一家の福徳は無量
        ◇
御聖訓「法華経の行者は日輪と師子との如し」。地域と社会の柱の賢者に
        ◇
帰省の時期。焦り・疲れ・油断は事故に直結。計画は無理なく余裕をもって
        ◇
日顕のC作戦25年。学会は192ヶ国へ大興隆。邪宗門は大凋落。厳しき因果


聖教新聞:2015年(平成27年)12月27日(日)付】

 


      ※☆*名字の言*※


アジア広布55周年へ発展を続けるインド創価学会(BSG)に、親しまれる三つの歌がある。BSG愛唱歌「I RISE(私は立ち上がる)」「先駆の歌」、そして“大楠公”である

日本の青年部が先月、デリーでの代表者協議会に出席した時のこと。インドの友の提案で、日印の男子部が“大楠公”を合唱した

インドでこの歌が歌い継がれるのには、理由がある。6年前、東京での第1回全国青年部幹部会。「歌を歌おう!」--池田SGI会長の呼び掛けに応え、同国の男子部長が同歌を独唱した。いつか師匠の前でと、練習を重ねていたのだ。少々調子はずれになる場面もあったが、恩師・戸田第2代会長との思い出の曲を、胸に手を当てて聴いたSGI会長は、「うまかった!忘れないよ!」と、真心を讃えた

その彼は今、地区部長に。カード会社に勤めながら先日、最優秀の成績で経営の資格を取得。多忙を極め、くじけそうな時には、6年前の原点を思い出し、自身を鼓舞してきたという

BSGは、自身の人間革命を通して社会に貢献する人材を、陸続と生んでいた。“一人の人間革命が、やがては一国、全人類の宿命の転換をも可能にする”ーーこの「山本伸一」の生き方に挑む中に、無限の勝利の道は開かれていく。
               (暫)

聖教新聞:2015年(平成27年)12月27日(日)付】

 

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