浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

菜種河豚/今日の俳句 ≪第2102号≫

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≪2016年(平成28年)4月10日(日)≫(旧暦3/4)

 


 妹まつや乾ききつたる菜種河豚
       末次雨城

 石女という字情なし菜種河豚
      稲垣きくの

 菜種河豚放り出されてふくれけり
      梅沢しづ子

 転勤の噂遠退く菜種河豚
       寺田青香

 人中に嘲られをり菜種河豚
       小林康治


※ 菜種河豚
 たんに河豚といえば冬季。河豚は味覚の王者として、刺身・チリ鍋などにして賞用されるが、春の産卵期には毒性が強くなるので、この季節のものを菜種河豚といって恐れ、一般には食べない。
→河豚(冬)

 

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       ※☆*今週のことば*☆※


  座談会の勢いが

  わが地域の希望の力だ。

  「声仏事を為す」

  創価家族の明るい声で

  幸と友情の花を爛漫と!

       2016年4月10日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 SGIは理想と哲学性の力で「平和の英雄」を育成―作家。人類貢献の運動

      ◇

 未来部の日。新入生歓迎の集いが各地で楽しく。可能性の大空へ羽ばたけ

      ◇

 あす「ヤング・ミセスの日」。家事・育児・活動―今の奮闘が幸福の土台に

      ◇

 リーダーの率先垂範こそ学会の伝統。「さすが!」と言われる挑戦と実証を

      ◇

 子供の誤飲事故、煙草が最多と。医薬品等も置き場所注意!大人の責任で

 

聖教新聞:2016年(平成28年)4月10日(日)付】

 

      ※☆*名字の言*※

 

かなり前になるが、ある家族を訪ね、話を聞いた。その家の婦人部員が小学生の娘のおてんばぶりに手を焼いている、とこぼした。その発言に、同居する母が「昔のあなたに、そっくりよ」と口を挟むと、婦人は「もう!」と膨れっ面に。一家は笑いに包まれた

「ところがですね」。婦人は、数日前にあった娘の参観日の話を始めた。家族への手紙を発表する授業で、娘は家族の日常を紹介した後、こう言った。「お母さん、私を産んでくれてありがとう。そして、私の大好きなお母さんを産んでくれた、おばあちゃん、ありがとう」。婦人は目の前のことで精いっぱいだった視野が広がり、多くのことに感謝できる人間になろうと決意したという

先日、久しぶりに婦人に連絡した。おてんば娘は1児の母となり、子育てに奮闘中とのこと。その様子に、今も元気な婦人の母がほほ笑んで言ったという。「昔のあなたに、そっくりよ」

1000年以上前、紀貫之は詠んだ。「世の中に 思ひやれども 子を恋ふる 思ひにまさる 思ひなきかな」。わが子の幸せを願い、育む“愛情のリレー”は世代から世代へ、百年、千年と引き継がれていく

そのバトンを手に力走する、全ての母に感謝したい。11日は「ヤング・ミセスの日」。(白)

 

聖教新聞:2016年(平成28年)4月10日(日)付】


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