浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

薔薇/今日の俳句 ≪第2142号≫

 

≪2016年(平成28年)5月20日(金)≫(旧暦4/14)


 世界との距離か白バラまで数歩
        坪内稔典

 薔薇の芽に夜は満天の星応ふ
        原田青児

 薔薇の芽のいと柔かきとげを持ち
        菅原澄子

 薔薇色の暈して日あり浮氷
        鈴木花蓑

 薔薇色の海はヨットを淋しくす
       野見山朱鳥

 

※ 薔薇・薔薇(さうび)・紅薔薇白薔薇・薔薇園・薔薇垣
 バラ科バラ属の低木。野生種は世界に約二百種、日本に十四種がある。幹は叢生・蔓性とその中間に分けられる。古代から中近東や中国で色と香りが愛されてきたが、現在の栽培薔薇はヨーロッパと東西アジアの原産種が複雑に交配されたもの。四季咲きが主流で、初夏が最盛期となる。
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 

  順風におごらず

  逆風にくじけず

  持続の信心を貫け!

  清流のごとき実践の中に

  崩れざる幸の花は咲く。
       

       2016年5月20日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 SGIは友情と対話好む「開かれた宗教」の模範―教授。民衆勝利の世紀へ

      ◇

 岩手「女性の日」「青年部の日」。皆様の一歩が福光の大道に。心一つに前進

      ◇

 一人のために!一人と共に!この原点を忘るな―恩師。永遠の学会精神と

      ◇

 「眼前の証拠」があれば信ずる人ありと御聖訓。幹部は堂々の実証で光れ

      ◇

 5度以上の気温変化は身体に負担と。外出時は服装等に工夫。健康第一で


聖教新聞:2016年(平成28年)5月20日(金)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

肥後の「鳳凰」とうたわれたのは熊本藩主・細川重賢。画期的な財政改革を成し遂げ、米沢の鷹山(上杉治憲)、紀州麒麟(徳川治貞)らと共に、江戸中期屈指の名君とされる

重賢の改革は「隗より始めよ」との格言を合言葉に進められた。中国の戦国時代、人材を求める燕の王に対し、郭隗が“まず私のような凡庸な者を用いれば、これを伝え聞いた優秀な人材が、自然と集まるでしょう”と語った故事にちなんだ言葉だ

重賢の評伝を読むと、この名言について、重賢の側近が「真意は、むしろ逆のように思われまする」と言っている。「人材はいつ、いかなるところにも、実はいるということです。要は、それを見出す人物、登用する者が、あるかないかにかかっているだけのこと……」(加来耕三著『非常の才』講談社)。それぞれの長所を生かした人材登用から、改革は大きく動きだした

結成50年の壮年部が、「ブロック5勇士」の取り組みを各地で広げている。ある壮年が語っていた。「これまでは、人材はいないかと探してばかりいた。だが、皆が人材だと信じれば、腹が決まった」

人材の糾合、広布の拡大といっても、つまるところ、問われるのはリーダーの覚悟。「皆が人材」「皆が宝」が、創価の心である。(鉄)


聖教新聞:2016年(平成28年)5月20日(金)≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】公明新聞:2016年5月19日付

コラム「北斗七星」

公明新聞:2016年5月19日(木)付

「長寿」と聞けば、日本を想起する人も多いだろう。厚生労働省によると、日本人の平均寿命は女性が86.83歳で世界1位。男性は80.50歳で3位だった

ところが、長いのは寿命だけではない。日本は世界屈指の“長寿企業の国”でもあるらしい。世界の創業200年以上の企業数は日本が3937社と断トツ1位。2位がドイツの1850社、3位が英国の467社と続く。後藤俊夫・日本経済大教授の2012年調査で知った

ちなみに現存する世界最古の企業は建設会社の金剛組大阪市)。578年創業だ。それにしても、なぜ長寿企業が多いのか。かつて「ゴホン!といえば~」のCMで一世を風靡した龍角散は同郷のよしみもあり興味深い。龍角散は江戸期、秋田の佐竹氏の藩医・藤井玄淵が創製した薬だ

市販を始めた同社は1995年、経営危機に陥る。この現状に、新任のトップが決断した方針は「顧客の生の声を集めて、トップが直接触れる」「小さなチームで挑戦を始める」「社会的役割から市場を考える」の三つだったという(『東洋経済』鈴木博毅氏寄稿)

トップ自ら介護現場に赴き、服薬補助ゼリーを製品化。幼児用も開発し、売上高は倍増した。今夏には生産量を2倍にする。現場に軸足を置いた対応力が勝ち抜くカギなのか。「現場主義」には限りない力が秘められている。(田)