浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

泰山木の花/今日の俳句≪第2169号≫

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≪2016年(平成28年)6月16日(木)≫(旧暦5/12)

 

 太陽と泰山木と讃へたり         阿波野青畝

 父母は昭和に逝けり泰山木咲き継げり   八木原祐計

 泰山木の花にまだある夕日かな     ながさく清江

 もう急くなと泰山木の一輪咲く      北原志満子

 泰山木白波のごと崩れ去りぬ       木下杢太郎


※ 泰山木の花→大山木の花・大盞木の花・洋玉蘭。 
 泰山の名のとおり威風堂々、天に向かって咲く純白六弁の花は直径15センチほど。優勝力士などが呷る大盃に似るところから大盞木の名もある。原産地は北米で明治初年に渡来し、大庭園や公園などに植えられた。モクレン科の常緑樹だけあって花ハ気高い香気を放つ。20メートルにも成長し、艶のある大形の葉の頂部に花をつけるので下からは見にくい。初夏、晴天を渡る風が花の香りを運ぶ。まさに薫風というべきだ。洋玉蘭は漢名。

【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 

 時は宝なり。

 限りある時間を

 最大に価値あるものに!

 強き祈りを根本に

 聡明な行動を!


       2016年6月16日


       ※☆*寸 鉄*☆※


 全国で賑やかに座談会。さあ師弟の月・7月へ!民衆勝利の大行進を開始
      ◇
 きょう「福島女性の日」。うつくしまに広がる太陽の連帯。励ましの絆強く
      ◇
 「信心とは、邪悪への攻撃精神である」恩師。青年よ創価三代の魂を受け継げ
      ◇
 自動音声電話による特殊詐欺が多発!考える余裕与えぬ手口。冷静に撃退
      ◇
 熱中症患者が急増と。水分・塩分補給は喉が渇く前に。早め早めの対策を


聖教新聞:2016年(平成28年))6月16日(木)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

〈名字の言〉 2016年6月16日

「少年少女きぼう新聞」の連載「希望の虹――世界の偉人を語る」。6月号で池田SGI会長は、作家・井上靖氏との交流をつづった

出会いは1975年(昭和50年)3月。明治生まれの氏とSGI会長とは、20歳以上も年の差があったが、話は大いにはずみ、3時間半に及んだ。その後、往復書簡で対話は続き、『四季の雁書』として発刊された

井上氏の長女・浦城いくよさんが近刊『父 井上靖と私』(ユーフォーブックス)で、その交流の一端に触れている。文化勲章を受章した氏に、SGI会長は松の盆栽を贈った。氏は東京・世田谷にあった邸宅の庭の、居間から見えるところに築山を造って、その松を植え、一生守った。夫妻ともに亡くなり、5年前に家をたたむまで、大切にされたというエピソードである。松は今、知人の家に託され、余生を送っているという

浦城さんは、亡き父とSGI会長の、今も枯れることなく続く交流への感謝を込め、著書を地域の学会の会館に贈った

共感と納得の対話から開かれた友情は、40年の時を超え、世代を超えて続く。国の関係といった大きな枠組みも「人間一人と一人の友情の交流から出発しなければならぬ」――『四季の雁書』に記された井上氏の信念が、心に響いてくる。(輪)

 

聖教新聞:2016年(平成28年))6月16日(木)≫≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月15日(水)付

西南戦争最大の激戦地となった田原坂には、退却した薩軍私学校の生徒隊が残した英単語帳が散乱していたという。作家の司馬遼太郎は、戦闘行動中ですら失われない旺盛な向学心に幕末維新のエネルギーの源泉を見る

アジア初のノーベル経済学賞受賞者、アマルティア・センは明治日本の教育政策を、「邑に不学の戸なく家に不学の人なからしめん事を期す」とした1872年の学制公布を挙げ、「教育の格差が縮まり、急速な経済成長をとげる日本の目覚ましい歴史が始まった」(『人間の安全保障』)と高く評価する

その日本が、5月のG7伊勢志摩サミットで、シリア内戦で混迷する中東地域への教育支援を表明した。5年間で最大150人のシリア難民を留学生として受け入れる

留学生の受け入れについては、公明党の難民政策プロジェクトチームが昨秋、ヨルダンのシリア難民キャンプなどを調査し、戦禍で親を亡くし、故郷を追われ、教育の機会を失いつつある難民の若者を、日本に招くよう提言していた

紛争地域の最前線で平和外交を推進する公明党ならではの光る実績だ。難民の「学びたい」に応え、中東の将来を担う人材を育成する意味で大きな一歩である。社会の礎としての教育に情熱を傾けてきた日本らしい国際貢献のあり方といえよう。(中)