浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

金雀枝(えにしだ)/今日の俳句 ≪第2168号≫

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≪2016年(平成28年)6月15日(水)≫(旧暦5/11)

 

 金雀枝や日の出に染まぬ帆のひとつ   水原秋櫻子

 えにしだの夕べは白き別れかな      臼田亜浪

 金雀枝の花より生れし黄の蝶か      中村苑子

 金雀枝の二樹にこだわる記憶かな     金子兜太

 煤枯れの金雀枝 慰安映画の門     伊丹三樹彦

 


※ 金雀枝→金雀花・金雀児。
 マメ科の落葉低木。ヨーロッパの原産。5・6月ごろ、鮮黄色の蝶形の花が全枝に群がり開く。枝は細く別れ、弓状にしだれるので華やかである。花のあと莢を結ぶ。黄色に紅をぼかしたものや白色花の園芸種もある。 聖母とイエスの居場所をヘロデ王の軍隊に教えた木といわれ、キリスト教と縁の深い植物。魔女の箒もこの木と言われ、伝説が多い。

【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】

 

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 仕事で苦闘する友よ

 断じて負けるな!

 無限の希望と勇気

 智慧の源泉が信心だ。

 周囲も温かな激励を!

       2016年6月15日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 信心とは最も強い確信―恩師。正義の我らに恐れなし!舌鋒鋭く攻め捲れ
      ◇
 栃木婦人部の日。郷土を照らす賢き母の大連帯。幸の光彩は三世に厳たり
      ◇
 好機逸すべからず善は急げ―哲人。青年が後継の証し示す時!走り吼えよ
      ◇
 災害時の代替庁舎、半数の自治体が「未特定」と。教訓生かし適切な対策を
      ◇
 公明には弱者への配慮と具体的施策がある―識者政策と実績こそ選択基準


聖教新聞:2016年(平成28年))6月15日(水)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


重版が続く歴史小説『家康、江戸を建てる』(門井慶喜著、祥伝社)は読み応えがあった。徳川家康関八州へ移封されたころは、未開も同然だった江戸。その街づくりを手掛けた職人たちが主人公だ

東京湾に注ぐ利根川を太平洋に注ぐよう東遷させ、耕作地、居住地を広げた改修事業。貨幣を全国的に統一するための小判鋳造。武蔵野の源泉から飲み水を引き込む水路工事。江戸城の石垣に使う巨石を、伊豆の山の崖から取る、命懸けの作業もあった

それぞれ分野は異なるが、誰もが天下の大仕事を支える“主体者”の気概にあふれていた。同書は小説だが、事実、そうした心意気あればこそ、今日の東京に続く、江戸の礎が築かれたに違いない

ピラミッド建設にまつわる発見を思い出す。古代の大建築は、歴史家ヘロドトスが唱えた、奴隷による建造ではなく、普通の市民たちが、大事業に加わる誇りに満ちて建設したものだった。それは、実際にピラミッドの前に立った時の、池田SGI会長の直感でもあった

庶民の一人一人が、主体者の自覚に立った時、歴史が開かれ、民衆の奮闘は、語り継がれる物語となる。「“まさか”が実現」の勝利を築いた60年前の「大阪の戦い」のように。この“原理”は、今も未来も変わるまい。(馨)


聖教新聞:2016年(平成28年))6月15日(水)≫≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月14日(火)付

英国では多くの大学生が全額給付制の奨学金を受けている。日本の状況は外国に比べて甚だ「お寒い」状況だ。積極的に応援する意思はないのか―。これは昭和44年(1969年)2月7日の衆院予算委員会での公明党の質疑(要旨)

質問者は石田幸四郎氏。外国の例を挙げながら、給付型奨学金を含む手厚い支援策を講じるよう政府に迫った。党結党は昭和39年(64年)11月。それから5年を待たずにいち早く国会で取り上げた事実は、いかに公明党奨学金の充実を重視してきたかを物語っている

それから約半世紀。この間、各種奨学金が創設・拡充され、今月2日には政府が閣議決定した「ニッポン1億総活躍プラン」や「骨太の方針」に、返済不要の給付型奨学金の「創設」に向けて検討を進めることが初めて明記された

政府の最初の文案には給付型「創設」の2文字はなかった。党教育改革推進本部やプロジェクトチームなどが何度も首相や閣僚に申し入れを行い、閣議決定の文書に「創設」が盛り込まれた。まさに公明党の執念が政府を動かしたと言っていい

経済的理由で学業をあきらめることがあってはならない―。教育の党・公明党の思いは結党当初から変わらない。給付型奨学金実現への道筋をつけた政党は「公明党である」ことを訴え抜いていきたい。(辰)