浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

雛祭/今日の俳句 ≪第2429号≫

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≪2017年(平成29年)3月3日(金)≫(旧暦2/6)
※上巳(じょうし),桃の節句
上巳の節句五節句の一つで、元々は3月上旬の巳の日だったが、後に3月3日に行われるようになった。旧暦では3月3日は桃の花が咲く季節であることから「桃の節句」とも言われる。古来中国では、上巳の日に川で身を清め不浄を祓う習慣があった。これが平安時代に日本に取り入れられた。後に、紙で小さな人の形(形代)を作ってそれにけがれを移し、川や海に流して不浄を祓うようになった。この風習は、現在でも「流し雛」として残っている。
※雛祭り
女の子の健やかな成長を願う伝統行事。女の子のいる家庭では、雛人形を飾り、白酒・菱餅・あられ・桃の花等を供えて祀る。上巳の日には、人形に穢れを移して川や海に流していたが、その人形が次第に精巧なものになって流さずに飾っておくようになり、雛祭りとして発展して行った。雛祭りは始めは宮中や貴族の間で行われていたが、やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の行事となった。元々は、5月5日の端午の節句とともに男女の別なく行われていたが、江戸時代ごろから、豪華な雛人形は女の子に属するものとされ、端午の節句は菖蒲の節句とも言われることから、「尚武」にかけて男の子の節句とされるようになった。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】

 


  白き粥かがやく雛の日とおもふ
                桂 信子


  釘を打つ日陰の音の雛祭
                北野平八


  立雛やまとの月ののぼりきし
                黒田杏子


  昼空に月あり桃の節句なり
                宮津昭彦


  裏山の日暮が見えて雛祭
                齋藤愼爾

 


※ 雛祭・雛・雛遊・ひひな・初雛・内裏雛・紙雛・雛飾る・雛の灯・雛の客・雛の宿・桃の節句・桃の日・桃の酒・雛の節句・上巳の節供
 三月三日に雛を飾って、桃の花・白酒・菱餅・あられ・さざえ等を供えて祝うのは、上巳の日の禊祓の行事に贖物としての雛が習合したものである。中古の雛遊びの遺風だとの説もある。藤原時代の物語や日記・歌などに現れるのは、美しい玩具としての雛である。上巳の節句を雛祭と定めたのは、、後土御門天皇の御代からで、徳川時代に、人日・端午・七夕・重陽と並んで五節句の一つとなった。民間では天禄・享保(1688~1736)のころから盛大となり、十一代将軍家斉に女子が多く、大奥で流行したのに習い、文化・文政・天保(1804~1844)ごろは最盛期であった。内裏雛を中央に、官女・五人囃・矢大臣・仕丁などを並べ、雛の調度や、左近の桜・右近の橘・雪洞などを飾って、子女の友達などを呼んで楽しく過ごすのである。工芸品としての古い雛には、寛永雛・嵯峨雛・享保雛などがあり、その服装は正しい有職故実によったものではなかった。幕府御用の雛屋次郎左衛門の作った治郎左衛門雛は、その点きわめて正確で、この系統に高倉雛・親王雛などがある。享保雛の系統をきくものを町雛といい、原舟月の古今雛が有名で、現在の雛はこの系統であるという。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  尊き婦人部・女子部の
  皆様に感謝と賛嘆を!
  聡明な女性の声が
  友の内なる力を引き出し
  平和の世紀をつくる。

        2017年3月3日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 繫がりを大切にする学会の「人の孤立防ぐ役割」に期待―教授。共生の大地
      ◇
 大阪婦人部の日。「何でも1番」との誇りで信頼を拡大。常勝の太陽は燦然
      ◇
 本当に与えうるのは自分の持つ希望だけだ―哲人堂々と信心の歓喜を語れ
      ◇
 携帯メール使った詐欺が多発。不審な請求は無視。相手への電話も必要なし
      ◇
 桃の節句。健やかな成長を祝福。幸福願って皆で真心込めた祈りと激励を

 

聖教新聞:2017年(平成29年)3月3日(金)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※


黒澤明監督のもと、数々の作品に携わった脚本家の橋本忍氏。映画『七人の侍』の脚本の決定稿を書き始めた日、黒澤監督が氏の元へ。分厚い大学ノートを取り出し、黙ってページをめくり続けた

覗き込むと、そこには「歩き方」「わらじの履き方」「声を掛けられた時の振り返り方」など、あらゆる場面における登場人物の立ち居振る舞いが、細部に至るまで書き込まれていた

氏によればシナリオを書く際、誰もが大まかなストーリーが整うと、人物設定で手を抜いてしまいがちという。しかし、シナリオの出来栄えを最後に決めるのは「人物の彫り」。「人間は恐ろしいほど数多い共通点を持ちながら、一人一人に特色があって違うのだ。だからドラマが成立する」(『複眼の映像』文春文庫)と

広宣流布という壮大な民衆のドラマも、個々の人間の“活写”なくして語れまい。池田先生は「ともすれば、大きいところや目立つところに、人の意識は向かうものだ。だが、仏法が焦点とするのは、あくまでも一人の『人間革命』である」と

変革は全体ではなく、常に「一人」から始まる。一人の友が人間革命に立ち上がる。それを励まし支え合う中で、歓喜は万波と広がる。「全員が主役」と輝く勝利のドラマをつづろう。(値)


聖教新聞:2017年(平成29年)3月3日(金)付】

 


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