去年今年/今日の俳句 ≪第2367号≫
≪2016年(平成28年)12月31日(土)≫(旧暦12/3)
地の底の燃ゆるを思へ去年今年
桂信子
妹得しは私小説めく去年今年
伊丹三樹彦
暗きより火種をはこぶ去年今年
柿本多映
猫抱けば水の音して去年今年
坪内稔典
考えると女で大人去年今年
池田澄子
※ 去年今年
一夜明ければ昨日は去年であり、今日は今年である。たちまちのうちに年去り年来るという。時の歩みの速さに深い感慨を覚えることば。
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】
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※☆*北斗七星*※
インターネットに接続された多種多様な“モノ”が相互に通信し合い、情報を交換することで自動制御や遠隔操作を行うIoT。先日、札幌市内で開かれた農業機械の展示会で、最先端技術の一端を垣間見た
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例えば、GPS(衛星利用測位システム)を搭載した「ロボットトラクター」。“自身”の位置を正確に把握しながら、タブレット端末から送られてくる農地の広さや形、作業手順などのデータを基に、さまざまな耕作工程を自動でこなす
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現在は、農家がトラクターの動きを近くで監視しながらリモコン操作する方式だが、技術的には“完全無人化”も可能という。「夜、寝ている間に収穫が完了」。そんな話も夢ではない。「農作業の省力化や効率アップで収益性を高め、後継者不足の克服や新規就農者の獲得につなげたい」と、関係者の意気は上がる
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とはいえ、本格的な実用化にはハードルも。農地から農地へと移動する際に無人車両が公道を走るには、道路交通法の改正が不可欠。精密な運転制御の“肝”となるGPS信号の受信設備を農村地域に重点的に配備すること、さらには、「衛星の数を増やしてほしい」との声すらある
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技術革新は、まさに日進月歩。大きな恩恵にあずかるため、その“進化”の歩みに後れを取ることなく法整備やインフラ拡充を加速したい。(武)
【公明新聞:2016年(平成28年)12月29日(木)付】
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