浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

生姜/今日の俳句 ≪第1948号≫

≪2015年(平成27年)11月8日(日)長月≫(旧暦9/27)  薑に梅酒色づく一夜かな        松瀬 青々  新生姜山の丹波の入道雲        森 澄雄  薑を噛みて妄語の乱れけり        相生垣瓜人  大いなる益子の皿に新生姜        桑原 月穂  葉生姜の香りをこぼす引売女        岡野 富枝  ※ 生姜・新生姜・葉生姜・薑(はじかみ)  熱帯アジアの原産で、ひろく世界各地に栽培されるショウガ科の多年草。日本に渡来したのは二千六百年以前といわれる。辛みのある植物なので山椒と同じに古名をハジカミという。  根茎は淡黄色で、辛みと佳香があり、国民的嗜好品の一つ。暖地では、夏から秋にかけて、紫色の地に淡黄色の細点のある花を開くが、日本では気候が適せぬためか、ほとんど花が出ないで枯死する。  晩夏または初秋に生じる新しい根茎を新生姜といって、特に賞味する。古生姜かひね生姜ともいい、辛みが強く、わさびと同様にして用いる。香味料、食用以外に、芳香剤・健胃剤その他用途が広い。  【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】      ※☆*今週のことば*※  題目は師子吼なり。  満々たる生命力で  病魔を打ち破れ!  価値創造の日々を  生き生きと賢く!         11月8日      ※☆*寸 鉄*☆※ 任用試験へ全国で研鑽進む。御書を開けば境涯が開く。向上と勝利の道を         ◇ 会長(SGI)の哲学は人類の融和を導く崇高な人間主義ー博士(ハーバード)。宗教間対話の指標         ◇ 奈良の日。万葉の里に対話拡大の渦!常勝の闘魂で創価の永遠の都を築け         ◇ きょう立冬。寒風の中、陰に徹する各種役員に感謝。仏子守る福徳は絶大         ◇ 感染性胃腸炎(ノロウイルス)、各地で急増。手洗いは30秒以上、嗽しっかり。予防が第一      ※☆*名字の言*☆※ 美術展などの照明技師として働く知人に話を聞いた。芸術作品を心地よく鑑賞してもらえるよう光を当てたいが、一方で、作品の劣化を防ぐには光を抑えなくてはならず、とても神経を使う仕事だという ▼ 次に切り出した彼の言葉が、興味深かった。「鑑賞した人から『今回の照明、とても良いね』と言われるのは、僕らには褒め言葉ではない」。主役を引き立たせるのが脇役の本望。陰の仕事が目立つのは失敗、ということらしい ▼ とび工として地方の優良技能者に選ばれた壮年部員がいる。建築現場で組んだ作業用の足場は、工事が終われば撤去し、ごみ一つ残さないで現場をあとにする。完成した建物だけを見に来る人には、壮年の仕事ぶりは分からない ▼ 「陰に徹する仕事だからこそ、手を抜かない」が信念だという壮年は、男子部時代、牙城会で信心の薫陶を受けた。会館行事の無事故を真剣に祈り、知恵を働かせては、学会と同志を陰で守った ▼ 使命の表舞台で、一人一人が存分に力を発揮し、活躍することは、それぞれの信心の実証である。ただ、そこに至るまでには、陰で励まし、尽くしてくれた人の存在がある。陰の労苦を誇りとする。その努力に光を当て、たたえる。そこに、麗しい人間共和の世界が築かれる。(白) 【聖教新聞:2015年11月8日(日)付】 、