鰹/今日の俳句 ≪第2133号≫
≪2016年(平成28年)5月11日(水)≫(旧暦4/5)
鰹船かへり大島に雲垂れたり
水原秋櫻子
鰹切る俎いつも水流れ
今瀬剛一
鰹船飯くふ裸身車座に
瀧 春一
鰹揚(あ)ぐ手送りに月滴れり
平松弥栄子
散らばるは十中八九船
宇多喜代子
※ 鰹→松魚・鰹魚・鰹釣・鰹船・鰹時。
サバ科に属する海水魚で、六〇センチから九〇センチに達し、日本でとれる魚のうちでも、最も重要なものといわれる。背は鉛青色、腹は銀白色で体側に縞状の濃青色の線がある。春から夏にかけて黒潮に乗って北上し、三月には四国沖、四月ごろに紀州沖、五月ごろに房総沖を経て、秋には三陸沖にまで達する。漁は一本釣りといわれる豪快な方法で漁獲される。
【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
「さあ、これから」と
日々、向上の息吹を
燃やして進もう!
求道と挑戦の中に
人生の栄冠は輝く!
2016年5月11日
※☆*寸 鉄*☆※
大聖人の説得力の根本は慈悲から発している―恩師。「利他の心」で我らも
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「滋賀婦人部の日」。賢く朗らかな“幸の母”よ!皆が地域を照らす太陽に
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真理の勝利の前に偽りから生まれたものは消える―詩人。正義の論陣鋭く
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個人指導の要諦は「話す」より「聴く」こと。悩みに寄り添う激励の達人たれ
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「敵と申す者は忘れさせて狙うものなり」。幹部は無事故祈り、注意喚起を
【聖教新聞:2016年(平成28年)5月11日(水)付】
※☆*名字の言*※
アメリカ中西部に位置するシカゴは、内陸の交通の要衝として発展した同国第3の都市。訪れて印象的だったのは、天を突く高層ビルの威容である
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1871年、3日間に及んだ大火事は街に甚大な被害をもたらし、1万7000もの建物を焼き払う。だが再建は早かった。建築家たちが次々と集い、焼け跡の中から、世界に先駆けて「摩天楼」と称される高層ビル群が生まれていった
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多人種・多民族が暮らすシカゴ。池田SGI会長は1960年10月の海外初訪問で同市を訪れている。リンカーン・パークを散策したとき、黒人少年に対する差別的行為を目の当たりにした。“君が本当に愛し、誇りに思える社会を、きっとつくるからね”と誓った
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当時、まだSGIメンバーは少なかったが、師と心を同じくして、人種や言語の垣根を越え、差別が根強く残る地域でも、希望の生命哲学を自信満々と語っていった。今、シカゴでは新入会者が陸続と。互いを尊重し、皆が自分らしく輝く、愛と誇りに満ちた連帯が広がる
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リンカーンは言った。「恐れを捨て、勇気をもって前進しよう」(高橋早苗訳『リンカン民主主義論集』角川書店)。発展する街の息吹を感じながら、広布の広がりは、常に一人立つ勇者から始まると確信した。(蹴)
【聖教新聞:2016年(平成28年)5月11日(水)≫付】
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【コラム「北斗七星」】
公明新聞:2016年5月10日(火)付
連休中、愛知県に住む伯母と久しぶりに会った。若い頃、神奈川県鎌倉市にあった松竹大船撮影所で、原節子や佐田啓二のサインをもらったという。ぜひ見たいと思ったが現物は行方不明。何としても探し出してほしいと祈りつつ帰京した
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伯母が2人のスターに会ったのは、映画監督の小津安二郎が撮影中の時だったようだ。「日常生活を撮っただけの映画なのにね」と小津作品の不思議な魅力を懐かしむ伯母の言葉に、言い得て妙だと思った。確かに庶民の喜怒哀楽をテーマにした作品が多い
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しかも静謐な画面を通して丹念に描くため、時に退屈な印象を与えかねないが、そこに込められた人間への温かなまなざしが心に深く染み入ってくる。「無気力な映画」と批判したフランスの映画監督のフランソワ・トリュフォーが、後に小津作品のとりこになったという逸話もある
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「永遠に通じるものこそ常に新しい」とは小津の有名な言葉だ。社会の変化におもねることなく信念を貫いた作品の数々は、没後50年以上を経た現在も、国内外の映画関係者や映画ファンを魅了し続けている
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公明党には「大衆とともに」との不動の立党の原点がある。野党時代も政権与党になっても、その力量を存分に発揮してきたのは、変わらぬものがあるからだ。そこに公明党の真価がある。(幸)