浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

盂蘭盆会 /今日の俳句 ≪第2228号≫

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≪2016年(平成28年)8月14日(日)≫(旧暦7/12)

 

 初盆や厠(かわや)の小さき灯も点す     五十嵐研三

 根の国にたてがみあづけ茄子の馬      鈴木蚊都夫

 花のなき墓一つあり盂蘭盆会        山荘慶子

 わが影の中のもの引く盆の波        中戸川朝人

 名を知らぬ親戚混じる盂蘭盆会       仲里奈央

 

※ 盂蘭盆・お盆・盂蘭盆会盂蘭盆供・新盆・魂祭・霊棚・爪の牛・爪の馬・茄子の牛・茄子の馬
 お盆の仏事供養(くよう)または供養のための法要・儀式のことで、略して盆会、盆供(ぼんく)、盆といわれ、魂祭(たままつり)ともよばれる。盂蘭盆サンスクリット語ウランバナullambana(倒懸(とうけん))の音訳とされる。
 おそらく5世紀前後に中国(あるいは西域(せいいき))でつくられたと思われる『盂蘭盆経(ぎょう)』が、この仏教行事の直接のよりどころである。この経によれば、目連(もくれん)尊者が、餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しむ母親を救おうとし、仏陀(ぶっだ)(釈迦(しゃか))の教えに従い7月15日の自恣(じし)の日(夏3か月の修行の終わる日)に百味(ひゃくみ)の飲食(おんじき)を盆に盛り、修行を終えた僧たちに供養したところ、その僧たちの偉大な功徳(くどく)によって母親を救うことができたという説話(目連救母)に基づく。
 この故事によって、7月15日の盆供養は現在の父母のみならず7世の父母をも救いうると考えられ、中国では早くも南朝梁(りょう)の武帝(在位502~549)の時代に同泰寺で盂蘭盆斎が設けられ、以後、中国の年中行事の一つとなって大いに流行したという。日本にも7世紀のなかば以前に伝わり、飛鳥寺(あすかでら)の西に須弥山(しゅみせん)の形をつくって盂蘭盆会が催されたと伝えられる。733年(天平5)には宮中で盂蘭盆供養が催されており、以後、宮中の行事ともなった。また民間でもお盆の行事は正月と並ぶ重要な年中行事となったが、これは、農耕儀礼やそれにまつわる祖霊信仰のなかに仏教がうまく溶け込んだ結果であろう。
 盆供養の仕方は地方により多少異なる点があるが、盆棚(ぼんだな)、精霊棚(しょうりょうだな)をつくり、そこに祖先の霊を招いて僧侶(そうりょ)に棚経(たなぎょう)をあげてもらい、墓参り、寺参りをし、迎え火・送り火を焚(た)き、あるいは盆踊りをするという行事が広く行われている。お盆と中元との結び付きは中国で古くからあり、さらに施餓鬼会(せがきえ)とも習合するに至った。南方仏教チベット仏教にはこの行事に相当する儀礼はない。[岡部和雄]

【「日本大百科全書(ニッポニカ)」より転載】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 多宝会・宝寿会
 錦宝会の皆様に最敬礼!
 生涯青春の尊き姿は
 多くの友の模範なり。
 どうかお体を大切に!

      2016年8月14日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 戸田第2代会長と会長の出会いの日。師弟不二が勝利の本因。青年よ挑め
      ◇
 賑わう学会の墓園。広布の同志の題目こそ無上の追善に。福徳は三世不滅
      ◇
 「関西・師弟原点の日」。世界が憧れる常勝の共戦譜。新たな金字塔へ驀進
      ◇
 御書「わざはひも転じて幸となるべし」。妙法の功力は絶大。祈り勝て!
      ◇
 ウイルス性の夏風邪が各地で流行と。手洗い・嗽が最重要。小まめに丁寧に


聖教新聞:2016年(平成28年)8月14日(日)付】

 

 


      ※☆*名字の言*※


こけし工人の壮年から「人間国宝」の木工芸家の講演会に参加したときの話を聞いた。最初のあいさつで、若い人たちを前に深々と一礼した所作に圧倒されたという。そして講演の内容は終始、「師への感謝」だった

“一流とは、こういうものか”と壮年は感動した。「一流」と「有名」は違う。名声を目的とする人は、すぐに結果を欲しがり、衰えも早い。一方、一流の人は謙虚さと求道心にあふれ、その仕事は時代を超えて残る。先の木工芸家の漆器は1000年使えるといわれる

かつて、アメリカ教育界の識者が池田SGI会長との出会いを振り返った。師匠の戸田城聖第2代会長について語る、80歳(当時)のSGI会長の眼に、19歳の青年の輝きを見た、と

そして識者は続けた。「師匠という原点、伝統を正しく踏まえ、若々しさを堅持していくかぎり、そしてまた、成長し、価値創造を続けるかぎり、この宗教は、1000年の繁栄を築くであろうと実感した」

師を心に抱き、師への誓願の実現に人生を懸けた一人の弟子によって、未来までも世界の民衆を潤す広宣流布の実証は刻まれた。その偉大な歴史の歯車は、SGI会長の人生を決定づけた恩師との出会いから動き始めた。それが69年前の今日、8月14日である。(城)


聖教新聞:2016年(平成28年)8月14日(日)付】

 

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