浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

きりぎりす/今日の俳句 ≪第2248号≫

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≪2016年(平成28年)9月3日(土)≫(旧暦8/3)

 

 明けかかる高窓引くやきりぎりす     室生犀星

 きりぎりす美味しきものを卓の上     村越化石

 ひとりねのひるの底よりきりぎりす    桂 信子

 きりぎりす繃帯よりもむずがゆき     八田木枯

 きりぎりす枕の裏側つめたくて      寺田良治

 

※ きりぎりす・ぎす・機織
 キリギリス科。秋の虫のなかでは、いちばん早く現われ、川の土手や畑・草むらなどで、ギィーツ、ギィーツ、またはチョンギースと、機織りの音のような高い調子で鳴く。涼しい日よりも暑い日のほうがさかんに鳴く。体形はイナゴに似ているが、性質は獰猛で、あごの力が強く、指などにかみつかれると血がにじむ。体長四~五センチ(約一寸三分~一寸七分)ぐらい。平安朝の昔はコオロギをキリギリスとしてつくり、またキリギリスのことをコオロギとしてつくった。季節的にキリギリスは残暑のころ、コオロギは晩秋のころによく聞かれる。キリギリスよりも、ややからだの大きいヤブキリも、チョンギースと鳴き、よくキリギリスとまちがわれる。


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 希望の哲学を
 勇気凛々と語り抜こう!
 真剣と誠実の言葉は
 友情の種となり
 必ず花咲き 実を結ぶ。

      
      2016年9月3日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長が示す人間交流の活性化こそ平和への道筋―元総長。共生世紀へ共に
      ◇
 「スポーツ部」発足の日。使命の戦野で頂点を目指す友。人生の勝利王たれ
      ◇
 「此の経文は一切経に勝れたり」。確信と情熱と誇り胸に師子吼を放て!
      ◇
 防災対策求める声が過去最高に―国民生活調査。公明よ命守る政治進めよ
      ◇
 自転車の罰則強化で死亡事故が14%減。危険運転の撲滅へ規則順守を徹底

 

聖教新聞:2016年(平成28年)9月3日(土)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

「IO比」という言葉がある。Iはインプット(入力)、Oはアウトプット(出力)のこと。例えば、100冊読んで1冊の本を書けば、IO比は100対1となる。IO比が1対1に近づくほど、書いた内容は中身が薄く、人の話の受け売りに近くなる。一方、「その圧縮比が高いほど、情報がたくさんつまったいいものが書ける」(立花隆ほか共著『読む力・聴く力』岩波現代文庫)ことになる

人に励ましの言葉を掛けるときも、原理は同じだろう。人生経験というインプット、つまり苦労の多さ、大きさに応じて、アウトプットされる言葉の説得力も違ってくる

ある学会のリーダーは、人にだまされて多額の借金を負い、その日の食費さえままならない経験をした。しかし信心だけは一歩も引かず、真剣に信行に励むなか、10年以上を経て完済した

今、友の激励に走る彼の口癖は「僕が先に悩んでおいたからね」。友の悩みに耳を傾け、自らの体験を通して「まじめに信心をしていけば絶対に大丈夫だよ」と励ます。その一言の重みとぬくもりに触れ、多くの後輩が立ち上がっていく

自分が苦労した分、他者にも尽くせるようになる。信心の一つの醍醐味がここにある。苦労も全て、自他共の幸福を築く宝に変えることができる。(値)

 


聖教新聞:2016年(平成28年)9月3日(土)付】

 

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