みせばや/今日の俳句 ≪第2270号≫
≪2016年(平成28年)9月25日(日)≫(旧暦8/25)
みせばやに凝る千万の霧雫 富安風生
みせばやの花のをさな与謝郡 鈴木太郎
老母のたまのをの花さかりなる 西尾一
みせばやが花をつければ若狭かな 岡井省二
みせばやの珠なす花を机上にす 和地清
※ みせばや・たまのを・みせのを
古くから、庭や盆栽に植えられ愛玩されるベンケイソウ科の多年草。原産地は本州北部という。茎は高さ三〇センチ(約一尺)ぐらい。一株から多数集まって出て、時に伏臥し、四方にひろがり、じょうぶで、少し紅色をおびている。小さく丸い葉は厚い肉質で、粉白をおび、縁は紅色で、茎のまわりに三枚ずつ輪になってはえる。十月ごろ、茎の先端に、多くの淡紅色の優美な花が球状に集まって咲く。ミセバヤは、この美しい花をだれに見せようか、の意味。別名みせのをは、球状の花を玉にたとえ、茎を珠をつづった緒(お)(ひも)に見たてた美称。
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
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※☆*わが友に贈る*☆※
広布の大闘争の中で
境涯は大きく開かれる。
「強盛の信心
弥弥悦びをなすべし」
苦難に胸張り進みゆけ!
2016年9月25日
※☆*寸 鉄*☆※
きょう青年教学2級試験行学二道の青春尊し。研鑽の成果、堂々と発揮を
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SGIの「同苦の心」こそ社会変革の原動力―教授一人のために!粘り強く
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全国の「新聞長」の奮闘に感謝!広布の言論戦の先頭走者。功徳は無量と
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「いかなる病さはりをなすべきや」。題目は無敵の利剣。病魔を打ち破れ
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過疎地の8割、人口減少進む―調査。地方創生へ公明が議員網で牽引せよ
【聖教新聞:2016年(平成28年)9月25日(日)付】
※☆*名字の言*※
緩和ケアのクリニックで開かれた「お別れの会」に出席した。ここでは「今の医学では、これ以上何もできない」と言われ、自宅に帰ってきた患者たちの、日々の生活を支える医療を続けている
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この日は、92歳で亡くなった女性患者・Tさんを追悼する集いだった。「重い認知症」としてクリニックに転院してきたTさんは、ここでボランティア・スタッフの一員になった
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医師や看護師と共に、他の患者のところに赴き、家事をてきぱきと行う。終わるとベッドに歩み寄っては患者の手を握り、話を聞く
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医師が追悼の言葉を締めくくった。「僕は薬で痛みを取るだけ。痛みは無くなるが、末期の患者さんの不安はぬぐえない。でもTさんが、大きくうなずきながら『そうか、そうか』と言うだけで、患者さんたちはほほ笑むんです。Tさんは『希望』を与えることができた。僕の『認知症』への偏見を取ってくれた」
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病気、要介護、障がいなど、人生の困難の渦中にある人は、人に支えられるだけの存在でも、ましてや、人より劣った存在でもない。その人生経験、挑戦する姿そのもので、人に希望を与えられる尊い存在だ。看護、介護の現場こそ「人間の尊厳」を、頭ではなく、心に刻み付ける、かけがえのない空間なのである。(哉)
【聖教新聞:2016年(平成28年)9月25日(日)付】
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