浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

臭木の花/今日の俳句 ≪第2258号≫

 

≪2016年(平成28年)9月13日(火)≫(旧暦8/13)


 花臭木こだまは山の中に栖み     窪田玲女

 川舟へ臭木花咲く坂よけれ      波多野爽波

 臭木咲く禅堂低き垣構へ       原田しずえ

 臭木咲き藩主墓前の一区画      山本紅園

 熊野道臭木もひそと花掲ぐ      田中君代


※ 臭木の花・常山木の花
 日本・台湾・朝鮮・中国に広く分布する高さ一・五~三メートル(五~一〇尺)ぐらいの落葉低木。葉はかなり大きく、広卵形で長い柄をもって対生し、短い毛が密にはえ、少し臭気がある。八、九月ごろ、枝さきに集散花序を出し、白色でよいかおりのする花を多数開く。丸い果実は藍色に熟し、果実の下部に、星形で紅紫色の萼がある。果実を染料にし、若い葉を食べる。

             
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 「陰徳あれば陽報あり」
 広布のための
 人知れぬ労苦の中に
 無限の福徳が輝く!
 きょうも弛まぬ歩みを!


      2016年9月13日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 純真な心で信心をすれば折伏できる―恩師。青年よ真っすぐな祈りで挑め
      ◇
 対話・激励の要諦は、まず相手の話を聴くことに。「心の声」に耳を澄ませて
      ◇
 御書「法華経は平等の経なり」。生命尊厳と平和創出への最高の哲学ここに
      ◇
 人間を変えるものは環境ではなく自身の内なる力―偉人。わが舞台で証明
      ◇
 交通事故は7歳が突出。小学校入学で単独行動増が要因か。地域で対策を


.【聖教新聞:2016年(平成28年)9月13日(火)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


台風10号の被災地である岩手・岩泉町で、学会の激励・支援活動の拠点となったのは、地元の支部長宅だった。会員の安否確認などを終えたメンバーが戻ると、いい香りが漂っている。支部長が、なけなしの食材で豚汁を作ってくれていた。その心が、おなかに染みた

5年前もそうだった。宮城・気仙沼市で、大震災の救援拠点に自宅を提供した夫妻は、停電と断水、食料も乏しい中、残った食材を惜しげもなく使い、料理を振る舞ってくれた。「ある分だけだよ!」と言った夫妻の笑顔を思い出すと、胸がじんと熱くなる

人は“いざ”という時、心一つに試練に立ち向かいつつ、他者のためにも尽くせる、“善なる力”を備えている。阪神・淡路大震災では、ボランティアの存在が注目され、東日本大震災では、どんな災害にもくじけず、立ち上がる、人間と社会の「レジリエンス」(回復力、抵抗力)の大切さが注目された

自然の持つ巨大な破壊力の前に、「一人」では無力かもしれないが、支え合いの心を結集することで、未来を創造していける人間の強さを再発見したのである

災害、差別、紛争――世界は困難に満ちている。「創価」すなわち価値創造の生き方を掲げる私たちが、人間の善性を呼び覚ます挑戦の先頭に立ちたい。(應)


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聖教新聞:2016年(平成28年)9月13日(火)付】

 

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