浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

師走/今日の俳句 ≪第1993号≫ ≪2015年(平成27年)12月23日(水)≫師走(旧暦11/13) (天皇誕生日)  くれなゐの実のことごとく師走かな        飯田龍太  病む師走何の曲にかなぐさむ        石田波郷  人の背に師走の家鴨首のべぬ        原コウ子  仕事場に泊り込みたる師走かな        森川暁水  地下道の騙し絵顧みぬ師走        品川鈴子   ※ 師走  旧暦十二月のこと。極月・臘月ともいう。いまは新暦の十二月にもこの語を用

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≪2015年(平成27年)12月23日(水)≫師走(旧暦11/13)
(天皇誕生日)

 

 くれなゐの実のことごとく師走かな
       飯田龍太

 病む師走何の曲にかなぐさむ
       石田波郷

 人の背に師走の家鴨首のべぬ
       原コウ子

 仕事場に泊り込みたる師走かな
       森川暁水

 地下道の騙し絵顧みぬ師走
       品川鈴子

 

 

※ 師走
 旧暦十二月のこと。極月・臘月ともいう。いまは新暦の十二月にもこの語を用いる。年の暮れで、僧侶(師)(しはす)が東西にはせまわるから、師走の語が出来たと伝えるが、年果つ、あるいは万事為果(しは)つ、または農事終わる、から生まれた語ともいう。語感のうえにあわただしい齢晩の感じがある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 


       ※☆*わが友に贈る*※

 

 年末年始は
 友情を広げるチャンス!
 胸襟を開いて
 縁する全ての友と
 大いに語り合おう!

         12月23日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

SGIの皆様は自らの人生を高める希望の存在ー博士(ボールディング)。日々、向上の歩み
        ◇
東京「荒川師弟勝利の日」。庶民の都に輝く人材の大城。異体同心の模範たれ
        ◇
偉大な事業も責任を果たす各人の力で伸展するー恩師。皆が広布の主役だ
        ◇
女子部の白蓮G(グループ)、婦人部の香城会の献身に感謝!宝城守る福徳は三世永遠
        ◇
多忙な師走。交通事故が多発!心に余裕を持ち、夕暮れ時は早めの点灯(ライト)を

 

聖教新聞:2015年(平成27年)12月23日(水)付】

 


      ※☆*名字の言*※


今から250年ほど前、江戸時代の話。藩からの理不尽な人馬の徴用で貧窮し、町民の流出にあえぐ宿場町の篤志家たちが、藩の金を貸し付けて得た利子を住民に配り、町を衰亡の危機から救う。人口も幕末まで減ることはなかった

その舞台は吉岡宿、現在の宮城県大和町。造り酒屋の穀田屋十三郎と茶師の菅原屋篤平治ら9人が、生活を切り詰めて小銭を貯え、家財を売り払い、借金をしてまで資金となる1000両をそろえた

利子は毎年100両、藩が廃されるまで支払われる一方、9人は自らを利することも誇ることもなく正直に暮らした。顛末は「国恩記」に記録されている。穀田屋は、いまも地道に、造り酒屋を営む

史実は、『無私の日本人』(磯田道史 文芸春秋)の『穀田屋十三郎』に収められ、『殿、利息でござる!』の題で映画となり明年公開される。磯田氏が吉岡宿を知ったのは面識のない一読者の手紙から、文庫版のあとがきには「その文面は、ほんとうに実のこもったもので、わたしは心を打たれた。三橋さんのいう吉岡の九人のことを調べずにはいられなくなり……」とある。なお、この三橋さんとは、公明党の元大和町議・三橋正穎氏のことである

真心が伝わりますようにと念じながら、いまだ年賀状の添え書きに追われる。きょうは「ふみの日」。
               (江)

聖教新聞:2015年(平成27年)12月23日(水)付】

 

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