枝垂桜/今日の俳句 ≪第2456号≫
≪2017年(平成29年)3月30日(木)≫(旧暦3/3)
高麗の里枝垂桜が紅潮す
細見綾子
桜茶に摘む枝垂花介護士と
品川鈴子
一本の枝垂桜に墓のかず
飯田龍太
大枝垂桜の中の大虚かな
三村純也
枝垂桜地に触るる枝は舞ふごとし
古賀まり子
※ 枝垂桜・糸桜・紅枝垂。
エドヒガンから生まれた園芸品種。三月下旬から咲き始め、淡紅色の一重花。高さ20メートル、幹の直径1メートルの大きいものがある。樹齢は長く、枝垂れる姿は優美であるので、社寺や庭園に植えられ、とくに京都の祇園、平安神宮の紅枝垂は巨樹銘木が多く、京都の「郷土の花」になっている。
【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
新天地で出発する友よ
信頼を結ぶ第一歩は
「さわやかな挨拶」だ。
誠実と笑顔の応対で
周囲を照らす太陽に!
2017年3月30日
※☆*寸 鉄*☆※
御書を拝して境涯をもう一歩開くのだ―戸田先生。信行学の利剣で突破口を
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中国方面「師弟正義の日」開拓に燃え立つ人は全員青年!幸薫る対話へ先駆
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訪問激励と会合での話、幹部は8対2を目標に。徹すれば人材が必ず育つ
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文明の一つの尺度はよき女性の勢力に―詩人。創価の婦女の連帯こそ希望
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交通事故・死傷、小学1年が多し。左右の確認等、新入生への注意を家庭から
※☆*名字の言*※
小欄での紹介も恒例となった「太陽会万葉集」。都内のある地域の太陽会(平日の昼間に活動できる壮年の集い)の友が年1回、自身の思いを歌に詠み、それを編さんしたものだ。今年の第11集には94人の作品が収められている
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「賜りし 白檀の香 命に滲む 断じて勝つと 師匠に誓う」とは、昨年、重い病気に襲われた79歳の友。闘病生活は今も続くが、心は負けない。「題目第一で前進します。歌に込めた決意は、どんな病も壊せません」
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今回の最高齢の98歳は「九十八 耐えてしのいだ 幾山河 目指す峠は 光り輝く」と。旧習深い離島の“信心の一粒種”で、弘教は150世帯に及ぶ。さらに、師弟の道を貫く89歳は「歳重ね 生命燃やして 師と共に」、青年の心で進む82歳は「未来児と 共に輝く 壮年部」と詠んだ
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「歌う」には「うったう、訴える」意味がある。作家の石牟礼道子さんは、漢字学の大家の見解を通し、「人間の力では及ばないものに訴える、究極的には訴えるしかない、歌うしかないという、そういう魂の呼びかけとして言葉が汲み上げられたんではないか」と(『蘇生した魂をのせて』河出書房新社)
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太陽会の万葉集から聞こえる「魂の呼びかけ」――多くの人に伝えたい「宝の言葉」である。(川)
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