浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

力走 十七〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十七】 法悟空 内田健一郎 画 (5774) 関西入りした二十九日、創価学園の創立者である山本伸一は、学園の関係者から、関西創価小学校の建設などについて、深夜まで相談を受けた。さらに、三十日には、大阪府交野市の創価女子学園(後の関西創価…

蛍烏賊/今日の俳句 ≪第2104号≫

≪2016年(平成28年)4月12日(火)≫(旧暦3/6) 花の後はやも賜はる蛍烏賊 角川源義 そのかみの荒磯の海や蛍烏賊 深井きよし 蛍烏賊ともりておのれ照らしけり 船平晩紅 蛍烏賊見に行く舟に月も佳し 高田風人子 光るまま網ですくはれ蛍烏賊 吉川康子 ※ 蛍烏賊 深海…

力走 十六〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十六】 法悟空 内田健一郎 画 (5773) 十和田光一は、山本伸一の真心と気迫に圧倒されながら、話を聞いていた。 「病に打ち勝つ根本は、大生命力を涌現させていくことです。その力は、他者を守るために生き抜こうとする時に、最も強く発揮される…

磯巾着/今日の俳句 ≪第2103号≫

≪2016年(平成28年)4月11日(月)≫(旧暦3/5) るいるいと磯巾着の咲く孤独 土橋石楠花 踏まれどうしの磯巾着の死に狂ひ 中村苑子 忘れ潮おそぎんちゃくの花一つ 鮫島鵬子 磯巾着ほか波ぎはに動くもの 岡本高明 藍色のいそぎんちゃくの入江かな 小川忠行 ※ 磯巾…

菜種河豚/今日の俳句 ≪第2102号≫

≪2016年(平成28年)4月10日(日)≫(旧暦3/4) 妹まつや乾ききつたる菜種河豚 末次雨城 石女という字情なし菜種河豚 稲垣きくの 菜種河豚放り出されてふくれけり 梅沢しづ子 転勤の噂遠退く菜種河豚 寺田青香 人中に嘲られをり菜種河豚 小林康治 ※ 菜種河豚 たん…

魚島(桜鯛)/今日の俳句 ≪第2101号≫

≪2016年(平成28年)4月9日(土)≫(旧暦3/3) 魚島や雨ふりさうな葉のゆらぎ 対中いずみ 魚島をとほくに母の母らしく 大石雄鬼 鞆ノ津の魚島時の吹流し 和田照海 魚島や素足向け合ふ舟の上 堀 葦男 魚島の舟待つ犬は尾を立てて 辻田克巳 ※ 魚島 四ー五月になる…

力走 十五〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十五】 法悟空 内田健一郎 画 (5772) 山本伸一は、十和田光一に訴えた。 「もちろん、それぞれが、普段から病気にかからないように心がけ、規則正しい生活をし、食生活にも気を配り、健康管理に努めていくことは当然です。しかし、遺伝的な要因…

海胆(うに)/今日の俳句 ≪第2100号≫

≪2016年(平成28年)4月8日(金)≫(旧暦3/2) 売りに出す雲丹に一とふり塩効かせ 小原清々子 雲丹割ってくれたる海女の老い深し 丸山海道 子負ひ漁婦小石に座り雲丹洗ふ 岡田日郎 出雲より嫁しし日向の雲丹採女 山崎正人 海胆採るや碧落石をこぼしけり 松井鴉城…

力走 十四〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十四】 法悟空 内田健一郎 画 (5771) 静岡県幹部会で「静岡健児の歌」が発表された十一月二十九日夜、山本伸一は、空路、東京から大阪へと向かっていた。 伊丹空港(大阪国際空港)から大阪・豊中市の関西牧口記念館への車中、同乗した副会長で…

花烏賊/今日の俳句 ≪第2099号≫

≪2016年(平成28年)4月7日(木)≫(旧暦3/1) 花烏賊の甲羅を舟のごと浮かし 長谷川かな女 花烏賊や足投げ出して女学生 矢野椎人 洗ひたる花烏賊をすこし吐き 高濱虚子 花烏賊の冷えびえたるを舌にせり 上田五千石 花烏賊に火が通りてもわだかまり 小松道子 ※ …

力走 十三〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十三】 法悟空 内田健一郎 画 (5770) 山本伸一は、十一月二十五日には創価文化会館内の広宣会館で開かれた千葉県支部長会に出席。二十六日は東京・八王子で教学部初級登用試験の受験者、採点官らを激励。二十七、八の両日は、学生部代表と懇談…

春の夜/今日の俳句 ≪第2098号≫

≪2016年(平成28年)4月6日(水)≫(旧暦2/29) 帯とけば足にまつはり春の夜 高橋淡路女 春の夜のはたてにまはる燈台あり 篠原梵 春の夜や灯を囲み居る盲者達 村上鬼城 春の夜や寝し子のふくよかに 渡辺桂子 春の夜のつめたき掌なりかさねおく 長谷川素逝 ※ 春の…

力走 十二〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十二】 法悟空 内田健一郎 画 (5769) 何事も、油断し、基本がおろそかになった時に事故が生じる。広宣流布は魔との攻防戦であり、気のゆるみがあれば、そこに魔が付け入ってくる。したがって、山本伸一は、支部長・婦人部長に、油断を排して、…

力走 十一〈小説「新・人間革命」〉

力走 十一〈小説「新・人間革命」〉 【力走 十一】 法悟空 内田健一郎 画 (5768) 物事は、小事が大事である。大事故の多くは、一つ一つの細かい事柄への注意を怠ったことに起因している。小さな配慮を欠いたことから、皆の信頼を失い、それが組織の停…

春の暮/今日の俳句 ≪第2096号≫

≪2016年(平成28年)4月4日(月)≫(旧暦2/27) 春ゆふべあまたのびつこ跳ねゆけり 西東三鬼 らちもなき春ゆうぐれの古刹出づ 下村槐太 平らかに畳に居るや春のくれ 桂信子 鳴くと言へば蟇また鳴けり春の夕 及川貞 遠きより山かげ消ゆる春の暮 相馬遷子 ※ 春の暮…

力走 十〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十】 法悟空 内田健一郎 画 (5767) 山本伸一は、活動を推進していくうえでの幹部の在り方、注意すべき事柄について、具体的に話を進めた。 「支部にあって、日々の活動のなかで、御書を拝していく伝統を築いていっていただきたい。信心が強盛に…

木の芽/今日の俳句 ≪第2095号≫

≪2016年(平成28年)4月3日(日)≫(旧暦2/26) 故郷へ骨さげくれば芽吹くなり 小坂順子 墓山の芽ぶかんとして佐渡が見ゆ 黒田杏子 木の芽風燈台白をはためかす 桂信子 輝きて木の芽草の芽岳を指す 寺井谷子 木の芽雨団子の串を縦に持つ 中山純子 ※ 木の芽→芽立…

御書と歩む (9)

彡☆SGI会長が贈る指針☆*……☆★☆……☆★☆*☆……☆☆彡 誠実と忍耐で勝ち光れ ≪御 文≫☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡 仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり (諸経と法華経と難易の事、992ページ) ≪通 解≫☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡 …

春暁/今日の俳句 ≪第2094号≫

≪2016年(平成28年)4月2日(土)≫(旧暦2/25) 春暁やまだ一言ももの言はず 倉田絋文 春暁や人こそ知らね木々の雨 日野草城 春暁や雨のあらひし松の幹 久保田万太郎 春暁の水に映りて鶯翔べり 佐々信一郎 春暁の梢が君であるような 坪内稔典 ※ 春暁(三春)・春…

力走 九〈小説「新・人間革命」〉

【力走 九】 法悟空 内田健一郎 画 (5766) 山本伸一は、集った支部長・婦人部長の人生の勝利を祈りながら話を続けた。 「“自分が生きるのに精いっぱいで、他人のことなど、とてもかまってはいられない”というのが、大多数の人の生き方です。 そのなか…

力走 八〈小説「新・人間革命」〉

【力走 八】法悟空 内田健一郎 画 (5765) 群馬センターには、練習のために合唱団のメンバーが集っていた。合唱団の関係者が、県歌「広布の鐘」の録音テープを聴いて譜面に起こし、直ちに練習が開始された。 さらにその後、山本伸一から群馬センターに…

四月馬鹿/今日の俳句 

≪2016年(平成28年)4月1日(金)≫(旧暦2/24) 病院の帰りカツ買ふ四月馬鹿 沢木欣一 丸の内界隈四月馬鹿の日や 村山古郷 木馬ほか天地の廻る四月馬鹿 石原八束 万愚節雲にのりたき日なりけり 澤井我来 舌を出す夢の三鬼や四月馬鹿 桂信子 ※ 四月馬鹿・万愚節・…